№0031〜夙川のいえ 改修工事
MSD(MOK Structural Design Unit)
■工事場所:兵庫県西宮市
■工事期間:平成24年3月~平成24年11月
■主要用途:専用住宅
■構造・規模:木造2階建
■築年数:築82年
■床面積:延床面積160.93㎡(48.76坪)、1F床面積:112.01㎡、2F床面積:48.92㎡
■施工:(有)羽根建築工房
■長期優良住宅先導事業(国土交通省)採択木造建築病理学・「既存ドッグシステム3」に基づいて設計
■概要
2011年12月に詳細調査を行った西宮市の物件が昨年11月に完成しました。
今回は昭和4年建設(築82年)洋館木造住宅の改修です。昭和44年に1階を増築、昭和60年頃に2階増築と、何度か増改築を繰り返しています。親から子、子から孫へと受け継ぐため、今回の改修へ至りました。4月からは親・子・孫の3世帯で暮らす予定です。
改修するとはいえ、昭和4年建設時の洋館は趣のある素敵な雰囲気。その雰囲気を残しつつ、新たな生活に合わせたプランへの変更、耐震性能・温熱性能等の向上することを大きな目的とし、改修計画を行いました。
【外観】
▲改修前
▲改修後
【基礎】
基礎は無筋の布基礎もしくはコンクリートブロックであったが、新規ベタ基礎にて補強しています。
引抜き力の強いホールダウン部分下は新規立ち上がりをつくり、しっかりと緊結しています。
【水平構面】
水平構面は、可能な限り構造用合板にて補強しています。梁に不陸等があり、合板が施工できない箇所は、構造ブレースを用いて補強しています。このブレースは住宅医にて耐震実験を行ったブレースです。
【鋼板サンドイッチパネル】
外壁外側を解体し、鋼板サンドイッチパネルを張っています。既存のモルタル壁とほぼ同じ壁厚・仕上げに出来るため、既存の雰囲気を壊さずに耐震性能と断熱性能を向上できます。
【断熱材】
床はパーフェクトバリア(ア)100、天井はパーフェクトバリア(ア)210を入れています。
【居間】
▲改修前
▲改修後
【応接間】
▲改修前
▲改修後
【寝室】
▲改修前
▲改修後
【玄関】
▲改修前
▲改修後
【サンルーム外観】
▲改修前
▲改修後
長年大切されてきた住まい。これからも末永く住まわれることを期待します。
Title 事例紹介2013-31
Posted 2013/02/10
Category 改修事例紹介