住宅医協会は、前身団体「住宅医ネットワーク」から
平成25年11月20日に法人化し設立しました。
住宅医協会の設立趣旨
高度経済成長期から循環型社会への転換期である今、住宅においては法律の施行やリフォームが最重点と位置付けられた国の政策など、スクラップアンドビルドによる大量生産から良質なストックの形成へ、という流れに移行しています。
建築のプロはこのような社会の要請に答えられる職能を早急に習得する必要があります。
一般社団法人住宅医協会では、その前身団体「住宅医ネットワーク」において、人材育成と調査診断の技術開発に早くより取り組んで参りました。一方中古住宅の流通の活性化やリノベーションが一般に認知されるようになりましたが、それに伴う見かけだけの改築・リフォームが溢れることに危惧を抱き、かかりつけの医者のように、患者(=既存住宅及びその施主)の状態をきちんと把握して対処できる人材の育成とその活動の後押しが、適切な既存住宅の改修に必要であることから、「一般社団法人住宅医協会」として法人化し、より組織的に、全国的に支援していくことと致しました。
住宅医協会の研究分野
国の住宅性能表示制度や長期優良住宅認定制度の基準(※)を参考に、現状の既存住宅で重要だと思われる以下の6つのモノサシを用いて、既存住宅の状況や性能を総合的に評価しています。
①劣化対策 ②耐震性能 ③温熱性能 ④省エネルギー ⑤バリアフリー ⑥火災時の安全性
この6つのモノサシに関わる調査研究・提案を行い、これら研究開発を行う技術者、研究者の参加も期待されるところです。
住宅医協会の活動
住宅医スクールの開催
毎年、建築実務者向けに住宅医スクールを開催し、人材育成を行っています。
既存ドック(既存住宅調査診断)
住宅医による既存ドック(既存住宅調査診断)のサポートや、研究・開発を行っています。
住宅医の認定
住宅医スクール修了生を対象に、住宅医検定会を開催し、住宅医の認定を行っています。
住宅改修の実践
住宅医による住宅改修の実践をサポートします。
一般社団法人住宅医協会の概要
令和5年1月現在
名称 | 一般社団法人住宅医協会 Society of Architectural Pathologists Japan |
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設立 | 2013年(平成25年)11月20日 |
所在地 | 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島2丁目9番15号 |
TEL | 06-6454-3465 |
FAX | 06-6940-7708 |
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URL | https://sapj.or.jp/ |
目的 | 既存住宅の調査診断、改修、維持管理に関する技術開発と人材育成に関する活動を行い、住宅医の普及をもって持続可能な社会の構築に寄与することを目的とする。 |
事業 | (1)既存住宅の調査診断、改修、維持管理方法の調査・研究・開発 (2)住宅医育成の為の講座の運営と資格制度の確立・運営 (3)住宅医育成の為の教育方法の研究・開発 (4)既存住宅の調査診断、改修、維持管理方法等の出版物の刊行 (5)行政機関及び住宅建設関係団体、既存住宅調査診断関係団体等との連携 (6)その他、当法人の目的を達成するために必要な事業 |
役員 | 代表理事 三澤 文子 [Ms建築設計事務所] 理事 滝口 泰弘 [滝口建築スタジオ一級建築士事務所] 河本 和義 [NPO法人WOODAC] 豊田 保之 [トヨダヤスシ建築設計事務所] 塩田 佳子 [NPO法人WOODAC] 田口 元美 [㈱タグチホーム] 村上 洋子 [村上登男一級建築士事務所] 鈴木 進 [NPO法人木の家だいすきの会] 松井 郁夫 [㈱松井郁夫建築設計事務所] 山辺 豊彦 [㈲山辺構造設計事務所] 森本 周子 [もりちかぐみ] 小栁 理恵 [和温スタジオ] 泉保 真史 [新産住拓㈱] 監事 中野 弘嗣 [水の葉設計社] 藤本 千絵 [かたつむり構造] |
定期刊行物 | 住宅医通信 |
決算公告
令和4年度 貸借対照表
令和3年度 貸借対照表
令和2年度 貸借対照表
令和元年度 貸借対照表
平成30年度 貸借対照表