№0038〜白川町の家 改修工事

NPO法人 WOOD AC 中島昭之
■工事場所:岐阜県加茂郡白川町
■工事期間:H25年9月~H26年2月
■主要用途:専用住宅
■構造・規模:木造2階建て
■築 年 数:不明(戦前の建物)
■延床面積:135.5㎡(40.98坪)
■施   工:今井製材所
■概   要
現在名古屋市にお住まいのY夫妻。定年を控え終の棲家として白川町に古民家を購入しました。耐震と温熱環境の心配から詳細調査を依頼され、その流れで改修工事となりました。

周辺は茶畑に囲まれ、のんびりとした田舎の風景の中に建っています。

 
調査時床下は比較的乾いていたのですが、数箇所の束と大引きに蟻害を確認できました。しかし柱や梁に関しては問題なく、その他の部分は比較的良好な状態でした。
今回の改修は耐震改修の補助金を受けるため、一般診断法による補強計算で評点1.0以上になるように計画をしました(実際は1.59)また、温熱環境改善するため設計値ではありますが、Q値がH11省エネルギー基準に近くなるように設計をしました。
   
基礎工事風景。微妙な高さを調節できる金物を使用して柱脚を支えました。基礎は(ア)200 ダブル配筋のベタ基礎を選択しました。
   
天井、壁、床に断熱材を充填。

   
床は地元の桧、薪ストーブは岐阜の業者が開発した薪ストーブ。

   
   
心配されていた耐震と温熱環境の改善を中心に、御施主さんお気に入りの古い雰囲気を残した改修をすることができました。古い構造材や木製建具には新築にはない魅力がありますね。今後数十年快適に暮らして頂ければと思います。


Title 事例紹介2014-38
Posted 2014/02/10
Category 改修事例紹介