№0012〜八白庵改修工事

㈲MOK-MSD
■工事場所:岐阜県岐阜市
■工事期間:平成 21 年 1 月 13 日~平成 21 年 3 月 4 日
■主要用途:ギャラリー(蔵)、茶室、客間(茶室)※茶室前室を客間として利用
■構造・規模:茶室(木造平屋建て)蔵(木造 2 階建て)
■床面積:茶室(22.63 ㎡=6.84 坪)、蔵(50.59 ㎡=15.30 坪)
■概要
江戸末期~明治時代に建てられた茶室と蔵を 2007 年に岐阜県立森林文化アカデミーで
詳細調査を行い、ギャラリー(蔵)と茶室、客室(茶室)として利用するために、蔵の改
装と温熱改修を行いました。


↑詳細調査の様子。常時微動測定(左),床下調査(右)
調査より、蔵の耐震は問題無いことが分かりました。茶室は平屋で蔵に寄り添うように
建っているため、予算の関係からも茶室は耐震改修をやめ、前室の床、天井に断熱材を
充填して、外部の窓をペアガラスにする温熱改修工事を行いました。
その他では痛んでいた木製建具の補修をしました。
  

↑蔵へのアプローチ:改修前(左)、改修後(中) 前室南側縁側:改修後(右)
蔵の入口と茶室踏込をフラットにするために桧のデッキをアプローチに設けています。
また前室の外部木製建具は全てぺアガラス+格子網戸に変更。

↑前室の床下
前室の床下と天井裏にパーフェクトバリア(ア)100 を充填断熱。
改修前はとても人が泊まれるような状態ではありませんでしたが、
窓と断熱材の改修で心地の良い客間ができました。

↑改修前の蔵の状況です。
農具、建具、食器など古い物がたくさん入っていました。
お施主さんと一緒に蔵の中にあった物を全て出して整理しました。
蔵に関しては趣味である絵画を飾るギャラリーとして改修しました。
1 階 2 階の床板を外し、杉(ア)30 の板に張り替え、板壁にプラスターボードを貼り漆喰塗と
しました。
  

季節ごとに掛ける絵画を替えたり、歌の練習に使ったり色々な用途に使われています。
500 万円という限られた予算の中で詳細調査の結果を踏まえ
必要な部分だけを改修した物件です。


Title 事例紹介 2011-12
Posted 2011/04/11
Category 改修事例紹