№0067〜I様邸改修工事 事例報告
設計者 :㈱山弘 中村 将之
現場管理・報告:㈱山弘 角 和樹
所在地:兵庫県姫路市
築年数:築45年(S46年築)
用途:戸建住宅
規模:木造2階建て
述床面積:176.29㎡(54.4坪)→減築後 198.42㎡(47.0坪)
2階面積: 46.13㎡(14.2坪)
1階面積:130.16㎡(40.2坪)→減築後 152.29㎡(32.8坪)
補助:長期優良住宅化リフォーム推進事業採択
I様邸は、兵庫県姫路市の北東部の、近くを市川が流れる、山々に囲まれた閑静な住宅地にあります。住宅地は50年以上前からあり、近隣周辺も築40~50年の家が多く、建て替えや改修工事が行われつつあります。
【写真】①市川
I様は、6年ほど前にこの住宅を中古で購入され、水廻りのリフォームをして、ご夫婦で暮らしておられました。しかし、このたび「二世帯で同居されること」「自然素材の家に住みたい」という生活スタイルの変化があり、弊社モデルハウスへご来場されたことをきっかけに、改修工事のお話がスタートしました。
【写真】③弊社モデルハウス
断熱性や耐震性も向上させたいというご要望もあり、弊社社員によるインスペクション(建物事前調査)を行い、長期優良住宅化リフォーム推進事業の採択を目標に改修プランの検討を行いました。
【写真】⑦インスペクション結果
改修プランの大きな特徴としては、駐車スペース確保のための減築です。約24㎡(7.4坪)のダイニングキッチン平屋部分を減築し、屋根の葺き替えと共に耐震性の向上となるプランとしました。耐震性向上のため、さらに2階直下の壁量の増設、耐力壁の増設、水平構面の補強を行い、耐震診断「1.0」となるプランになっています。
施主様の強いご要望により、ダイニング、リビングには巾1間の引き込み木製建具を採用させて頂いたため、断熱性の数値的な向上は期待できませんが、障子を閉めることで断熱性を確保する建具としました。
屋根掛け替え部分の天井、ダイニング、リビング部分には、セルロースファイバー(デコス工法)にて断熱を、壁内結露の可能性のある壁の外壁部分には、ハイベストウッドを張り、通気層を設けました。
減築を行ったため、大きく外観が変化したI様邸。
見違えるように変わったと 施主様にも喜んで頂けました。
耐震性、断熱性の向上はもちろん、弊社の特徴でもある「しそう杉」を使った自然素材の家が完成しました。「しそう杉」の床は、非常に柔らかく傷がつきやすいデメリットはありますが、踏み心地がよく、お子さんが転んでも痛くありません。蓄熱効果もあり、冬は暖かく、夏はさらっとした肌触りが気持ちいい床材です。