№0075〜鹿児島県「光山のいえ」改修事例報告

設計者:(有)西口ホーム/西口 尚孝
報告:同上
所在地:鹿児島県鹿児島市
地域:第1種低層住居専用地域
主用途:一戸建て住宅
築年数:築39年(昭和54)
規模:木造2階建て
敷地面積:
建築面積:47.80㎡(14.46坪)
延床面積:71.81㎡(21.72坪)
着工:2013年6月
竣工:2013年9月
(工事期間:4ケ月)
住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業
「光山のいえ」は、S54年築。旧耐震基準の家です。生活スタイルの変化、床下湿気にカビ問題、水廻りの老朽化の改善が目的の改修のお住まいでした。築年数やそれ以外の劣化状況も踏まえ建て替えも検討しましたが、この家に対する愛着と住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業が適用できるとのことで、耐震・断熱改修まで行う全面改修となりました。

【解体工事】

野地板・屋根垂木に腐れ等が見られたので、急遽張替えを行いました。


この建物の課題のひとつに、床下の湿気問題がありましたので、防湿コンクリートを打設しました。
間取り変更もありましたので、根太はすべてやり替えました。

【耐震改修】
旧耐震基準の建物ということもあり、低い耐震性能でした。
耐震補強計画で、1.0~1.5未満の「一応倒壊しない」レベルまで引き上げました。



筋交い追加と既存も含め、金物補強も行いました。

【断熱改修】
耐震改修と同時に断熱改修もおこないました。全面改修になりましたので、
新築同様の内容で進め、UA値4.25W/㎡K⇒0.62 W/㎡K性能を確認しました。


【竣工写真】

外観はほぼ変わっていませんが、浴室・トイレを増築した部分と
車庫入れを容易にするため玄関ポーチの飾り壁を撤去しています。

南側の一番日当たりのいい場所が客間として使う和室でした。
そこにリビングを持ってきたことで、家全体が明るくなりました。

トイレはスペースを広げ、引戸を採用。
洗面化粧台もカウンターを広げ、家事も便利になりました。

北向きの寒くて薄暗いキッチンから、南側の明るくて風通しのいいキッチンに。
L型キッチンで対面にすることで、小スペースでも広く感じるLDKに。

元々、キッチンだった北側に、寝室兼用の和室に。
暗さが感じないように、窓はなるべく大きくとり、
このスペースだけ平屋だったこともあり、天井高さを最大限確保し圧迫感を解消。
着工前は湿気と老朽化もあり、暗さ・寒さ・暑さと環境も決していいものではありませんでした
。改修後は、断熱性能も向上し家中に明るさがあり、生活も一変されたようでした。
改修費用も決して安いものではありませんでしたが、愛着のある家に快適に過ごせることで、とても喜んでおられました。
家の大きさや性能は新築当時のごく一般的な建物でありましたが、改修をしっかり計画して行うことで、
築年数・規模関係なく、住む人が納得できるように甦らせることができると感じることができました。
こちらの提案も快く了承してくださるお施主様。
改修ならではの現場対応の多い中での職人さんの臨機対応があったらこそ完成した物件。
みなさまのご協力のおかげさまです。感謝してます。