住宅医スクール2015 大阪 第5回のご報告

10月31日(土)、住宅医スクール2015大阪・第5回が開催されました。
「温熱環境の改善と対策①〜③」「温熱・省エネの改修事例を語る」
という4つの講義が行われました。
第1講義「温熱環境の改善と対策①」温熱・結露診断手法1
辻充孝 氏/岐阜県立森林文化アカデミー准教授
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住宅の温熱環境に大きな影響を与える断熱性能の計算法について講義をしてただきました。
一部、実際に手を動かして計算をすることで、温熱計算ソフトの中で何が行われているかの理解を深める時間もありました。
 
第2講義「温熱環境の改善と対策②」温熱・結露診断手法2
辻充孝 氏/岐阜県立森林文化アカデミー准教授
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辻氏による連続講義です。後半は日射量の計算、また結露の判定の講義をしていただきました。断熱改修の結果、壁の内部結露を起こしてしまってはせっかくの改修も無駄になってしまいます。結露の危険性がないことを確かめることが断熱改修の前提となる事を、改めて教えていただきました。二限連続講義はとても情報量が多く、充実した時間になりました。
 
第3講義「温熱環境の改善と対策③」住宅の省エネルギー評価の基礎
三浦尚志 氏/国土技術政策総合研究所住宅研究部 建築環境研究室
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第三講義は三浦氏により、建物の省エネルギー性能について講義をしていただきました。また温熱環境を学ぶ上での基本の知識について、板書も含めて丁寧に説明していただけました。省エネルギー計算のソフト作成に携わっておられるので、その作業の苦労話やためになる知識なども楽しくお話しいただけました。
 
第4講義「温熱・省エネの改修事例を語る」「KIP」のパッシブ改修設計手法
南雄三氏/住宅技術評論
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最終講義は南雄三氏による講義です。
断熱性能と省エネ性能は分けて考えることや、現在・これからの省エネルギー政策の動向など、大きな視野で建物の温熱性能について考えることができる講義になりました。また実際の改修事例の説明では、枠に収まらない発想で様々な工夫を施しておられ、刺激になりました。
 
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最終講義が終わった後、2014年から住宅医スクールを受講していただいていた北聖志さんに修了証が送られました。今まで受講できていなかった講義を一この日で履修できたからです。
以上で第5回の4つの講義は終了し、今回も懇親会が開催されました。
次回は契約・施策・マンションをテーマにした講義が行われます。
皆様のご参加をお待ちしております。
(関西事務局 日野)