住宅医スクール2015 浜松 第1回のご報告
6月18日(木)、今年度の住宅医スクール2015浜松が開校されました。
まず、第1回目として、スクールの概要説明等イントロの後「木造建築病理学の必要性」「建物調査と報告書の作成」「木造建築病理学の実践」「住宅改修事例を語る-1」という4つの講義が行われ、通年受講者及び修了生等含め60名近くの方々が受講されました。
第1講義「木造建築病理学の必要性」
三澤文子氏/MSD+Ms建築設計事務所主宰、岐阜県立森林文化アカデミー客員教授
第1講義は、(社)住宅医協会理事でもある三澤 文子氏により「木造建築病理学の必要性」について講義が行われました。スクラップ&ビルドの時代から長寿命住宅へ移行する時代がやってきました。今後数年の住宅リフォームの需要及び現状とこれからの市場の拡大について、わかりやすく説明をしていただきました。
第2講義「建物調査と報告書の作成」
滝口泰弘氏/滝口建築スタジオ 代表
第2講義は、(社)住宅医協会理事でもある滝口 泰弘氏により、「建築調査と報告書の作成」と題して、既存住宅改修のために行う詳細調査方法について講義が行われました。
公正なインスペクション業務を実施するために住宅医の必要性が高まっていますが、十数名の調査員の仕事は講義中の写真で見ても、非常に生き生きと楽しそうに行われていることが、印象深かったです。書類の量は中々大変そうです。
第3講義「木造建築病理学の実践」
豊田保之氏/トヨダヤスシ建築設計事務所 代表
第3講義は、(社)住宅医協会理事でもある豊田 保之氏により、「木造建築病理学の実践」について講義が行われました。ほとんど経験したことがない、土壁の講義に集中している自分がいました。断熱性能・壁倍率等色々な実験・成果があることに驚嘆いたしました。自力で出来ないもどかしさと、参考にしたい気持ちが高まりました。
第4講義「住宅改修事例を語る-1」
堀部安嗣氏/堀部安嗣建築設計事務所主宰
第4講義は、特別講義として、「住宅改修事例を語る-1」と題して、建築家の堀部安嗣氏に講義をして頂きました。講義の最初に映し出されたバイオリンの写真が印象深かったです。外観にはとらわれず、内容のみで勝負、という考え方は素敵でした。シュールな改装のbefore/afterもとても楽しかったです。
以上で第1回の4つの講義は終了し、その後、講師の方々も交えて懇親会も開催されました。
懇親会では、講義で聞けなかった事柄についても、講師よりお話を聞くことができ、終始有意義な時間を過ごすことが出来ました。
(浜松受講生・寺田)