住宅医プレスクール2015 九州 第1回のご報告

6月24日(水)、25日(木)の2日間、九州で初めての住宅医プレスクール開かれました。
これまで、東京・大阪・名古屋・浜松でスクールが開催されていましたが、
九州においても住宅医の取り組みに注目が集まっていました。
そこで、まずは「住宅医」を知って頂く為のプレスクールを開催することとなり、
なんと79名という多くの方が受講されました。
【6月24日(水)第1回講義】
第1講義「木造建築病理学と住宅医」
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三澤文子氏/MSD+MS建築設計事務所主宰、岐阜県立森林文化アカデミー客員教授(住宅医協会理事)
(社)住宅医協会理事でもある三澤文子氏により「木造建築病理学の必要性 背景と取組」を2つの改修事例をもとに、
適切な調査診断方法や改修手法を解説頂きました。
これまで、改修を行う上で明確な指針となる「ものさし」は 皆さん知らず、
経験値や各々の感覚で取り組む方が多くあったかと思いますが、
住宅医セミナーでは既存ドックの事前・詳細調査、診断方法などわかりやすく解説。
第2講義「古民家・町家の改修方法とその実践」

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松井郁夫/(株)松井郁夫建築設計事務所代表取締役、金沢工芸大学非常勤講師、大工育成塾講師、
内閣府地域伝道師、「き」組代表理事、木の建築フォラム理事
松井郁夫氏により「伝統的構法とは何か」全国の街並みを周り民家を調査した結果より、大工の木組・支口の特性、
胴差しなしの伝統工法で建てられた民家の限界耐力、温熱改修の求め方をご教示頂きました。
古民家改修における手法・考え方など、講義を聴けることは大変勉強になり興味深く拝聴しました。
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受講者からの質問時間
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懇親会の様子

【6月25日(木)見学会】
プレオープンにともない見学会を行いました。
自適荘(三澤文子/MSD+新産住拓)三角の家(古川保/すまい塾 古川設計室)リノベモデルハウス(エコワークス)
民家改修モデル 山ぼうしの樹(ミズタホーム)の4現場を廻るツアーを開催しました。
こちらも大盛況で、バスと車に分乗し69名が参加されました。
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自適荘

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三角の家

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山ぼうしの樹

エコ
リノベモデルハウス

設計・施工を担当した先生方から現場での設計意図、納まり方法、問題点などを直接お話し頂き、
見学者からも質疑が飛び交う、とても充実した見学会となりました。
昼食は世界文化遺産に認定された三角西港の旧海軍倉庫を改装したカフェにて。

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和蘭館での昼食

2日間に渡り、多数の参加者と共に住宅医について学び、改修に携わる責任と楽しさを共有する時間となりました。

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参加者の皆さんで集合写真

次回、10月28日は、滝口泰弘氏による、「住宅医による既存住宅の調査診断」深尾精一氏による
「住宅ストックの未来」の講義内容となっています。
 
 (参加者:新産住拓株式会社 泉保 真史)
※プレスクール九州は全回とも定員に達しているため既にお申込み頂いている方のみの参加となります。