住宅医スクール2014 大阪 第5回のご報告
10月25日(土)住宅医スクール大阪2014 第5回が開催されました。
第5回は「防火性能の改善と対策 防火の基礎と火災時の安全性」、「設備の劣化診断と対策 配管設備Q&A」、「住宅改修における高齢者対応 高齢者のニーズ」、という3つの概要講義、および特別講義として溝口千恵子氏に「高齢者対応の実践と事例 バリアフリー改修の実践事例」という内容でお話を頂きました。講義の後は懇親会が開かれ、意見交流の場となりました。昨年度からの継続受講生や修了生もあわせて、33名が参加しました。
第1講義 「防火性能の改善と対策 防火の基礎と火災時の安全性」
安井昇氏/桜設計集団一級建築士事務所 代表
火災時に炎の燃え方が建材や内装材にによって異なる事が、火災の実験映像を見ながら解説して頂き、わかりやすく感じました。炎の燃え広がりや特徴ががわかると建材の適切な選定や設計に役立ちます。参加者より「イメージしにくい火災(燃え方)が理解出来た」とのご意見も頂きました。
第2講義 「設備の劣化診断と対策 配管設備Q&A」
清水基之氏/(株)清水 代表取締役
船木絵里子氏/ 暮らしの設計ツキノオト 代表
設備配管の種類や特徴の解説や劣化、点検について留意する点を、清水氏の専門的目線からお話を頂きました。今回は設計者側からの疑問を船木氏に質問して頂き、清水氏にお答えいただくというQ&A方式で、実務に役立つ講義となりました。写真は紹介して下さった配管のサンプルです。
第3講義 「住宅改修における高齢者対応 高齢者のニーズ」
溝口千恵子氏/(株)高齢者住環境研究所 代表取締役
高齢社会を医療、住環境の現状より解説して下さり、高齢者の住宅改修のニーズとはどの様な事かを見抜く事が重要であり、医療や福祉についても解説して頂きました。
特別講義 「高齢者対応の実践と事例 バリアフリー改修の実践事例」
溝口千恵子氏/(株)高齢者住環境研究所 代表取締役
高齢者に限らず、怪我や病気などによりバリアフリー改修を必要とする場合は、個別に異なるニーズを分析する事は難解ですが、溝口氏の多くの改修事例や解説が、参考になったとのご意見も頂きました。
(関西事務局 新井)