投稿日:2014年09月06日

住宅医スクール2014 大阪 第3回のご報告


8月30日(土)住宅医スクール大阪、第3回が開催されました。

第3回目は「木材の劣化と対策①」、「木造建築物の耐久性能と維持管理方法①②」、という3つの概要講義、および特別講義として森田一弥氏に「~時間の奥行きを表現する京町家改修術~」
というタイトルでお話をいただきました。講義の後には懇親会が開催され、意見を行う楽しい場となりました。

昨年度からの継続受講生や修了生も合わせて、33名が参加しました。
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第1講義 「木材の劣化と対策①」
簗瀬佳之氏/京都大学大学院農学研究科助教
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第1講義は、簗瀬氏より、「木材の劣化と対策①」と題して、シロアリの種類や特性、乾材害虫、木材腐朽菌等について講義が行われました。
既存建物の調査・改修をする上で、蟻害・腐朽に関する知識は欠かせません。シロアリ、キクイムシ、腐朽菌の話は、実際の調査にそのまま役立つ知識ばかりです。


第2講義 「木造建築物の耐久性能と維持管理方法①」
中島正夫氏/関東学院大学 建築・環境学部 教授
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第2講義は、木造建築物の耐久性で著名な中島正夫氏より、「木造建築物の耐久性能と維持管理方法①」と題して、木材の劣化・鋼材の劣化・コンクリートの劣化等構造躯体に関する劣化現象の基礎をお話いただきました。
具体的には加圧注入材の耐久性・接合具および金物の耐久性、集成材の剥離等について事例や実験等を紹介しながら解説いただきました。


第3講義 「構造的不具合の原因と対策②」
中島正夫氏/関東学院大学 建築・環境学部 教授+西久保美和氏/しましま設計室代表
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第3講義は、中島氏の講義の後、中島氏と西久保氏共同で講義が行われました。
西久保氏が劣化調査や実務の中で疑問に思う事を、中島氏に投げかけ、質問します。
腐朽や蟻害等の劣化現象について、調査時にどう判断するのか等、写真を使いながらのQ&Aは大変分かりやすかったです。


第4講義 「住宅改修事例を語る③~時間の奥行きを表現する京町家改修術~」
森田一弥氏/森田一弥建築設計事務所主宰
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第4講義は、森田一弥氏より「時間の奥行きを表現する京町家改修術」というタイトルでお話をいただきました。
京町家の改修事例、森田氏が留学されていたバルセロナの建築等の紹介を通じて「時間」をキーワードにした森田氏の考え、設計術をお話いただきました。
左官職人として働いていた経歴をもつ森田氏独自の視点・考え方は新鮮で、良い刺激を受ける講義となりました。


講義の後には、懇親会を開催し、劣化現象や日本の文化についての話に盛り上がりました。
単発の受講も可能ですので、ご希望の際はお気軽に事務局までご連絡下さい。
(関西事務局 佐治)