投稿日:2015年07月24日

住宅医スクール2015 浜松 第2回のご報告


7月16日(木)、今年度、第2回目の住宅医スクール2015浜松が開校されました。

 

今回は、構造をテーマに「構造に関する法規、基準関連」「構造的不具合の原因と対策-1」
「構造的不具合の原因と対策-2」「歴史的建築物から学ぶ再生」という4つの講義が行われ、約45名が受講しました。

01

 

第1講義「構造に関する法規、基準関連」
河本和義氏/TE-DOK一級建築士事務所 主宰

02

第1講義は、TE-DOK一級建築士事務所主宰の河本和義氏より、実務者から見る構造基準についてお話しをいただきました。特に改修工事に於いて耐震とともに風に対する検討も建物によっては必要との説明をいただきました。

 

第2講義「構造的不具合の原因と対策-1」
小原勝彦氏/岐阜県立森林文化アカデミー准教授

03
04

第2講義は、岐阜県立森林文化アカデミー准教授の小原勝彦氏より、地盤・基礎・軸組の調査診断についてお話をいただきました。特に振動測定という建物の固有振動数を知ることで耐震補強に有効な効果がみられるというお話や、最近はアンドロイド版アプリも登場して(難易度は高いけれども)簡易計測も行なえるようになったなど興味をそそるお話が聞けました。

 

第3講義「構造的不具合の原因と対策-2」
清水利至氏/清水建築設計室代表

05

第3講義は、清水建築設計室代表の清水利至氏より、住宅医既存ドックの資料をアレンジして報告書に添えて顧客に説明されている点、及び現場調査写真を多用した調査方法とポイント説明は、豊富な実務経験を活かしたお話で大変参考になりました。

 

第4講義「歴史的建築物から学ぶ再生」
後藤治氏/工学院大学建築学部デザイン学科教授

06

第4講義は、工学院大学建築学部デザイン学科教授の後藤治氏より、歴史的建造物から考える長寿命建築についてお話がありました。
長寿命な建築に保つには定期的に行うメンテナンス修理が欠かせないことから、住宅を長く使い続けるにはどうするかという話があり、さらに住まい手が今後も使い続けるために実務者として何ができるかといった興味ある話が聞けました。

 

以上で、第2回の4つの講義は終了し、その後、講師の方々も交えて懇親会も開催されました。

07

懇親会では、講師も参加され、講義以外のお話も聞くことができ、終始有意義な時間を過ごすことが出来ました。

(浜松受講生・小林)

投稿日:2015年07月15日

事例紹介2015-50 埼玉県所沢市


所沢市M邸 詳細調査

報告:磯田憲一 / (有)磯田建築設計事務所

物件概要

■所在地:埼玉県所沢市

■調査日時:2015年7月7日(火)

■構造規模:木造2階建て

■延床面積:68.85㎡

■築年数:築37年(1978(昭和53)年築)

依頼者のMさんがご両親から受継いだ住宅を、ご結婚を機に全面的にリフォームすることをご希望され、ご相談いただきました。冬の寒さ、夏の暑さ、耐震性の不安、細切れな間取りの不満等の解消をご希望されており、スケルトンリフォームを行うのに先立ち、詳細調査を行いました。当日は当事務所2名に住宅医協会より5名の方に参加いただき、総勢7名での調査となりました。

2015_50_01 2015_50_02

調査の模様

参加者揃い、Mさんに御挨拶し、調査内容の確認等ミーティングを行いました。今回は①採寸、②劣化、③設備、④1階床下、⑤2階床下、⑥小屋裏、の6班に分かれ調査を行いました。事前に調査に必要な開口を工務店さんに開けておいて頂けたため、スムーズに調査に入ることができました。

床下調査

事前にご両親より「雨漏り、シロアリの被害の記憶は無い」「一度だけ川の氾濫により浸水したことがある」等の履歴を伺っていましたので、それを考慮しつつ調査を進めました。

土台、大引等の含水率調査、基礎の配筋調査、目視による蟻害の有無、耐力壁や金物の調査を行いました。一部水周り下は入ることができず、調査できませんでしたが、それ以外の部分は概ね調査可能で、比較的良好な状態でした。基礎は無筋で換気口周りにクラックが確認されましたが、その他には大きなクラックは無いようでした。蟻害も見当たらないようでした。

2015_50_04 2015_50_05 2015_50_06

2階床下調査

1F押入上部及び2F畳下の開口より目視により2F床下の調査を行いました。一部に白カビと見られるものが確認されました。また梁や天井下地に水シミを確認しました。

2015_50_03 2015_50_08

小屋裏調査

押入上部より上半身を小屋裏に入れ、目視により小屋裏の調査を行いました。一部に水シミが見られましたが、含水率は低く、概ね健全な状態でした。

2015_50_07 2015_50_09

設備、劣化調査

屋内外の設備の調査、劣化状況の調査を行いました。北・西側が敷地の空きがほとんど無く、進入することができなかったため、隣地工場の許可を頂き、そちらからの調査も行いました。外壁は比較的最近塗り替えられていますが、窓や換気口周りにクラックが確認されました。

2015_50_10 2015_50_11

前日天気が悪く、天候が心配されましたが、当日は概ね雨は無く、無事調査を終了しました。反省点としては、予定時間を若干オーバーしたことがあり、今後は余裕を持った調査計画を立てることを意識したいと思います。1ヶ月程度を目途に調査内容を分析、報告書をまとめる予定です。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

2015_50_12

投稿日:2015年07月09日

住宅医スクール2015 東京 第2回のご報告


7月2日(木)、2015年度住宅医スクール東京、第2回を開催しました。

今回は、構造をテーマに「構造に関する法規、基準関連」「構造的不具合の原因と対策①」
「構造的不具合の原因と対策②」「不動産仲介の現場から」という4つの講義が行われ、
45名が受講しました。

 

第1講義「構造に関する法規、基準関連」
第2講義「構造的不具合の原因と対策①」
佐藤孝浩氏/桜設計集団一級建築士事務所

佐藤さん

第1第2講義は桜設計集団の佐藤孝浩氏より、既存住宅の耐震性能についてお話しいただきました。
第1講義では、建築基準法上の耐震設計の考え方や耐震改修促進法の基準による耐震診断基準、
及びリフォームや増築の際の関連法規について、第2講義では、地盤・基礎の調査診断方法や液状化対策、
軸組調査の方法、常時微動測定など振動測定に関する知識について講義が行われました。

 

第3講義「構造的不具合の原因と対策②」
清水利至氏/清水建築設計室代表

清水さん

第3講義は、清水建築設計室の清水利至氏より、耐震への意識が高い静岡県で清水氏が実践されている耐震診断

の実務についてお話しいただきました。住宅医の調査手法である既存ドックと一般的な耐震診断法の概要説明、
耐震診断調査をする際に予備知識として知っておくとよい構造的不具合の事例とその留意点、
一般的な耐震診断を行う際の実際の流れや作業内容などについて、講義が行われました。

 

第4講義「不動産仲介の現場から」
徳本友一郎氏/株式会社スタイルシステム代表取締役

徳本さん

第4講義は、株式会社スタイルシステムの徳本友一郎氏より、取り組まれているオリジナルの不動産仲介スタイル

についてお話しいただきました。真に御客様に喜ばれ求められるサービスとは何かを追求する姿勢から生まれる
様々なサービスは正に徹底したもの。FP資格者によるライフプランから購入価格を算出するところから始まり、
仲介手数料の中で行われる150項目にも及ぶ土地の詳細調査や、既存顧客を大切にしアフターサポートに力を

注ぐなど、御客様目線での良き不動産取引の在り方とはどういうものかについて、講義していただきました。
以上で第2回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

次回は、劣化維持管理をテーマに、木材の劣化と対策、木造建築物の耐久性能と維持管理方法について

講義が行われます。いずれも改修を行う際の予備知識として役立つ貴重な学びの場となりますので、

多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(関東事務局 小柳)