住宅医スクール東京2014 第2回(6/26)
6月26日(金)、2014年度住宅医スクール東京・第2回を開催いたしました。
今回は、構造をテーマに「構造に関する法規、基準関連」、「構造的不具合の原因と対策①」、「構造的不具合の原因と対策②」、「住宅改修事例を語るー①」という4つの講義が行われ、32名が受講されました。
第1講義「構造に関する法規、基準関連」
第2講義「構造的不具合の原因と対策①」
佐藤孝浩氏/桜設計集団一級建築士事務所
第1・第2講義は、構造設計者の佐藤孝浩氏により、耐震性能に関する基準や構造に関わる調査診断法についてお話いただきました。
第1講義では、建築基準法・耐震改修促進法による耐震基準の変遷や耐震診断方法、改修実務に関わる構造要件について、第2講義では、地盤調査や液状化対策、基礎・軸組の調査診断方法、常時微動測定に関する知識などについて講義が行われました。
第3講義「構造的不具合の原因と対策②」
清水利至氏/清水建築設計室 代表
第3講義は、建築士の清水利至氏により、活動拠点の静岡県で数多く行われている耐震診断の調査実務についてお話いただきました。
調査事例にみる様々な留意点、施主への補強提案の実際、限られた時間と費用のなかで何をどう調査記録し報告をまとめるのかなど、細部に渡って経験談を具体的に語っていただき、すぐに実務に生かせる内容が満載の講義となりました。
第4講義「住宅改修事例を語るー①」
西村孝平氏/㈱八清(ハチセ) 代表取締役
第4講義は、不動産業を営む西村孝平氏により、不動産からみる京町屋の活用法についてお話いただきました。
昭和25年以前に建てられた伝統工法の京町屋を改修再生し、貸家や宿屋、シェアハウスなど様々な利用価値を付加することで、景観保全のみならず、新たな人の流れやニーズを生み出すビジネスを展開されているお話は、改修のその先を考える上で貴重な講義となりました。
以上で第2回の4講義は終了し、その後は懇親会も開催されました。
次回(7/31)は劣化・耐久性がテーマです。木材や木造建築物の劣化メカニズムや維持管理法などを学ぶことのできる重要な講義ですので、多くの方に受講いただけたら幸いです。
(関東事務局 小柳)