報告：設計工務店 リビングプラザ／大橋利紀
 

 
・設計　監理：株式会社リビングプラザ　大橋利紀
・施工：株式会社リビングプラザ
・設計期間：2014.8～2015.5
・工事期間：2015.8～2015.1
・所在地：岐阜県揖斐郡大野町
・建築時期：  S47 年
・構造：木造瓦葺き
・延床面積　104.34㎡　　改修部床面積　77㎡（機能上の減築　27.34㎡）
・概要：
 
 
【施主様からの要望】
・雨漏りを直したい。
・定年後、2人暮らしの家。
・快適に暮らしたい。
・落ち着いた色使いの空間。
・トイレは寝室の近くにしたい。
・1階を中心に平屋のような生活をしたい。
・外の光を入れて室内を明るくしたい。
 
【リフォームの方向性】
・耐震性の向上を行い、安心して住める家に耐震改修を行う。
・使い方による減築（平屋仕様）を提案。
・断熱性、気密性の向上をはかり、冬期の温熱環境の改善を行う。
・夏の日射のコントロールを行い夏期の温熱環境をの改善を行う。
・昼間は照明なしでも明るく過ごせる住まいにする。
・通風利用により夏期中間期の快適性を確保。
 
 
改修前図面

 
改修後平面図

 
■詳細調査

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 


 
　
赤外線カメラで表面温度計測（夏の屋根 (Before)
瓦温度：65℃　外気温33度　　　室温35度（無暖房）　　　断熱材：なし
 
　
赤外線カメラで表面温度計測（夏の天井Before)
天井温度：42度　　　外気温33度　　　室温35度（無暖房）　　　断熱材：なし
 

 
　
外壁の軸組・土台・ 地盤・床下の防蟻
 
　
床下の防湿（防湿シート敷込）
 

小屋裏の換気設置
 
■耐震診断・耐震補強

耐震診断

耐震補強
 
■建築基準法による検証



 
 
■耐震補強工事施工写真

 

 

 

 

 
 
■地盤

地盤補強の有無の判断
・相当な経過年数経過。
・建物の自重が軽くなる（瓦撤去）。
・G-spaceの情報。
・近隣のボーリング調査データ
→地盤の補強は行わないと判断
 
■常時微動計測
　

 
 
■温熱・省エネルギー性能










 
■窓の性能

 


 
 
■内部結露防止


 
■一次エネルギ消費量計算


 
■通風利用


①風下側の開口部を小さくした場合：速度は低下するが、室内の広範囲にやわらかい風を期待できる。
②風下側に高窓を設置することで大きな風圧係数差を得ることができるため、小さな高窓面積でも効果がある。
／『自立循環型住宅への設計ガイドライン』p057参照


 
複数の開口部を通過する通風経路の場合：通風経路上の1つの開口部面積が半分になっても、通風量が半分になるわけではない。／　『自立循環型住宅への設計ガイドライン』p051参照
 
【通風シュミレーション】

 
■昼光利用

 
【照度シュミレーション】

 
■日射遮蔽・日射熱利用

 
【日照シュミレーション】
 

 
■室温シュミレーション（晴れ）


 
温度実測

 
■赤外線カメラで表面温度計測（After）

場所：LDK  上下温度差　2℃弱  床表面温度：20.3℃  室温：22℃
 

場所：脱衣場　　上下温度差　5℃   床表面温度：17.8℃   室温：21℃
 
■維持管理


 
■防火



 
■外構計画

 
■完成写真