我が家の水害対策 リレーコラム2026年9月
塩田 佳子(住宅医・理事 / NPO法人WOOD AC & スタジオすぅぷ一級建築士事務所 / 岐阜県)
この度の千葉、福井など各地の集中豪雨により水害に見舞われた皆様、心よりお見舞申し上げます。先日、信州大学 中谷先生の水害対策講義も開催されましたが、集中豪雨や川の氾濫、床下・床上浸水はもはや遠い場所の出来事ではなくなっています(図参照)。

出典)国土交通省 HP
https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kasen/gaiyou/panf/pdf/2020/kasengaiyou2020_1.pdf より引用
私が住む地域でも、清流長良川の支流が近所を流れています。市内を源流とするそれほど大きい川ではなく、また数年前に護岸や川の貯水池を整備したので、浸水に対して少々油断していたのですが・・・。3年前、台風により14~18時の4時間で140.5㎜を観測し、かかっていた橋が崩落し、周辺地域は一部、浸水しかけました。先日の中谷先生の講義を聞き、再考したい不十分だった点を既に自宅で行っていた対策と合わせて私事で恐縮ですが紹介します。
![]() 貯水池があふれそう |
![]() 水の勢いで橋崩落 |
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市のハザードマップで見ると我が家の土地は浸水深0.5~3mの場所。その後1.5mほど埋め立てして自宅を建てたため、隣の土地よりはまだ低いものの、浸水深0.5~1m程度に改善されたと思っています(自己判断)。ですが水害の危険性はまだ伴いますので、建設時、少しですが浸水を考慮して計画しました。

ハザードマップ(WEB版)2026年時
建物計画時の対策
- 基礎を通常より少し上げ、建ち上がりでGL+800、1FLはGL+1mで設定。
- ロフトを作り水害が起こった時の逃げ場、及び荷物置場を確保。
- 床下はメンテナンス用にコンセント配線を行っているが、万が一、水が床下に入ってきた場合を考慮し、基礎スラブ天端から600上げて設置。
- 被害にあった時は床下をいち早く乾燥させる必要があると中谷先生の水害対応配信で伺っていたので、建設時の基礎乾燥及び床下の空気循環を兼ねて床下換気扇を設け、かつサーキュレータ―や扇風機は数台確保(暑さ対策で普段も活躍)。
- 室内空気循環のため室内と床下間にダクトファンを設けているが、これも災害時の床下乾燥に少しは役立ちそう。
![]() 空気循環用のファン |
![]() 土嚢対策していたが、溢れた水で給湯器が水没寸前 |
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■災害時のライフライン
- ポータブル電源の代用としてコンセント付の車を確保。
- 燃料はオール電化とせずガスを併用。
■すぐに改善できそうなこと
- 災害対策の品が現在低い位置にあるため、上部に持っていく。
- 上部へもっていく家具やモノを整理しておく。
■対策が出来ていないもの
- エアコン室外機の位置 壁付けも考えたが、地震のことを考慮し地べた置き。
- 給湯器の設置高さ、これは計画時のミスだったと後悔している。架台をもっと上げておくべきだった。
➡対策になってないが、火災保険に入った時に水害を考慮し設備や備品を保険の対象にしたはず。 - 裏の側溝からの溢れ水対策。この水が我が家の設備を水浸しにする可能性あり。
➡応急処置として土嚢の追加。水止め対策を検討する必要あり。 - 乾湿両用掃除機、泥水両用の水中ポンプやホースの準備。
その他 中谷先生の講義を聞いて
- 含水率計の準備。

- 自宅に木材のカビを抑えるために購入したジクロロイソシアヌル酸塩に近い(と思われる)次亜塩素酸水の元がある。ホウ酸はないので準備しておくとよいかも(G除けのホウ酸団子を自分で作る?)。
- 次に掃除機を買うならちょっと大きいけど乾湿両用掃除機も検討してみようかな。
実際の水害時はあっという間に水が上がってくるとお聞きし、備えがあっても想定通りになるとは考えられません。
被災し心の負担が大きい中、カビが生え始める時間との闘いで片付けを行う必要があるなど、想像しただけでも心と体両方の大変さが伝わってきました。少しでも早く生活できるよう情報を持ち、特別な備えも大切ですが、食品のローリングストックのように日常生活の延長でできる対策を少しでも多く取り入れておくのもよいのではと感じました。
写真・文章:塩田 佳子
Copyright © Shiota Yoshiko, jutakui
LINK
・水害対策の情報(中谷岳史先生の講義でご紹介のLINKを集めました)https://sapj.or.jp/flood-help2026/
・ NPO法人WOOD AC https://wood-ac.com/






