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住宅医スクール2018 第1回の報告(大阪 住宅医概論)

住宅医スクール2018 大阪 (第1回:6/16)

6月16日に大阪で、東京に引続き第1回が開催されました。
第1回目は、「住宅医概論」

住宅医スクールの元となった木造建築病理学から、調査診断、改修事例まで概論の講義とともに、
第4講義では東京と同様、現役住宅医による改修実践の話をお届けしました。

第1講義は、三澤先生による「木造建築病理学の必要性」

 

第2講義は、東京スクールの校長でもある滝口先生による「建物調査と報告書の作成」

 

 

第3講義は、豊田先生による「木造建築病理学の実践」

 

第4講義は、北村さん、中島さん、村上さんによる各住宅医が手がけた改修事例の発表。
どのようにして進めたか、苦労した点、工夫した点などを語っていただきました。

 

☆個別アンケートより☆

全体として改修工事における実例報告、経験談が多く非常に参考になりました。
私は住宅における建築資材を提供する商社に所属しておりまして、普段受けさせていただく研修も国策や商品知識の向上に図る講義が大半でありましたので、大変新鮮に感じました。実際受講時間も大変短く感じました!
・三澤先生の理念的な話を骨にして滝口先生、豊田先生の専門的な話を流れるように楽しむことができありがたく思いました。
日本の社会に本当の豊かさをストックするために住宅医がよりメジャーになものになっていくことは大いに意味のあるように思いました。
又、北村さん、中島さん、村上さんの仕事は共通して楽しさがありまたより良き世界へのポジティブさに満ちていて感動的でした。
・初めて聞く話が多く有意義でした。ぜひ実地調査に参加したいと思いました。
・全体の感じがつかめてよかったです。次回も楽しみです
・何度受講してもその時の自分のレベル状況によって復習であったり新しく理解できることであったり発見がたくさんあり、1時間半の各講義が短く感じられました。だいたい受講日は寝不足で来るのですが眠くなる暇がないほど濃厚な時間でした。住宅医としてはまだまだ新米ですが先生方先輩方の熱いパワーを頂いて日々の業務をがんばります
・日々の診断レポートの作成をするにあたりわからないことが多くあったので別にスキルアップ講座を開催していただけると伺いとてもうれしいです。ぜひ受講したいと思っておりますので、お知らせをいただくのを楽しみにしております。
・復習として参加したが、新しい話題も多く参考になることが多かったので、修了生に対してももっと告知して来てもらえたらいいのでは。調査の仕方まとめ方のバリエーションが色々聞けたことが特に参考になった。
・今年は調査診断に参加したいです
・過去に学んだことをしっかり復習しなアカンと思いました
・資料が製本されていたり、パワポが作り込まれていたりしっかりした運営でとても良いと思いました。
・古民家茅葺き事例や調査例など今後参考にさせていただきたいと思います
・とても楽しく拝聴しました
・調査に参加したいです

懇親会も大盛況でもりあがりました。

住宅医スクール2018 第1回の報告(東京 住宅医概論)

住宅医スクール2018 東京 (第1回:6/7)

6月7日に東京で第1回が開催されました。いよいよ東京を皮切りに全国3箇所でスタートします。
第1回目は、「住宅医概論」

住宅医スクールの元となった木造建築病理学から、調査診断、改修事例まで概論の講義とともに、
第4講義では現役住宅医による改修実践の話をお届けしました。

住宅医スクールが始まります。このスタイルで4年目突入です。

 

第1講義は、三澤先生による「木造建築病理学の必要性」

☆個別アンケートより☆

・木造建築病理学から住宅医スクール設立への流れの話、三澤先生の熱意を感じることができてよかったです。

 

第2講義は、東京スクールの校長でもある滝口先生による「建物調査と報告書の作成」

☆個別アンケートより☆

・サーモカメラで筋交いだけ見るのであれば、筋交いセンサーを借りるのも1つの手かと思いましたが、
 新しい野帳、チェック式は使いやすくわかりやすい印象です。

 

第3講義は、豊田先生による「木造建築病理学の実践」

☆個別アンケートより☆

・木小舞+羊毛での新たしい土壁の考え方、とてもすばらしいです。
まちやこあ、ガラス面ソーラーが実現できればよかったですが残念です。
エアロゲル三和土、真空断熱材は使ってみたいと思いました。

 

第4講義は、田村さん、酒井さん、滝川さんによる各住宅医が手がけた改修事例の発表。
どのようにして進めたか、苦労した点、工夫した点などを語っていただきました。

☆個別アンケートより☆

田村さん、改善内容が非常にわかりやすい説明でした。厳しい予算の中で取捨選択しつつ工夫していく点について勉強になりました。
酒井さん、1000万円の中で性能向上いかにしていくのか、試行錯誤している様子勉強になりました。
滝川さん、熊本地震のボランティア調査を経てプランをやりなおして1.0→1.5上部構造評点をあげている、
気持ちをひきしめながら拝聴しました。

 

最後は、恒例の懇親会。講師との話や同期との情報交換に繋がります。次回からは個別講座。
どうぞお楽しみに。

☆全体アンケートより抜粋☆

・OBこそ第1回は再受講すべきと実感しました。

・6項目のバランス、レーダーチャート、お客様との話し合い問診などポイントを具体的に聞かせていただいて大変良かったです。

・住宅改修のあるべき姿勢が学べるとても勉強になるスクールだと感じた。時間をかけた状況調査でも把握しきれないことの難しさもしれて、不具合に対する改修計画の幅広さがあることを知り、いい勉強になりました。今後のスクール講義で劣化や構造欠損などの具体的な対応をもう少し途中画像や解説などで理解を深めていきたいです。

・とてもわかりやすく具体的なお話をお聞きできて勉強になりました。疑問に思っていることなど理解できました(少しずつですが)新築よりも調査の重要性を感じ、これからリフォームをやる際には実践していきたいと思います。

 

また下記ご意見等もいただきました。

・事例実習的に先輩方の取り組みをみてみたいです
・実技講習なども必要項目としてほしい
・改修コストについてもっと深く知りたいです。事例+コスト(具体的な)をセットで聞く機会がほしいです
・受講生を含めて意見交換できるネット上の掲示板等などがあればよいかと思いました
・30分早く始めることは難しいのでしょうか。内容が濃いのできちんと質疑の時間が取れるのが良いかと思う
・出入り口が1箇所なのでしかも前方でトイレに行きにくいです。講義の時間が長いのでご配慮いただけるとありがたいです

~事務局より~

会場の照明や入り口の問題は複数ご意見いただきました。第3回より3階に変更します。
調査実践等は随時通信で調査員の募集等あれば告知いたします。
講義の内容等のご意見は、後半の講師で可能なものがあれば取り入れられるものは対処いたします。
また、掲示板の件などご意見ありがとうございます。検討させていただきます。

 

 

 

事例報告(改修事例)2018-80

■改修事例報告
熊本県熊本市 築36年 スマートウェルネスリフォーム
■改修概要
施工:新産住拓株式会社
設計者:田中 俊史
築年数:昭和56年 築36年(調査時)
主用途:専用住宅
構造・階数:木造平屋建て
敷地面積:208.57㎡
建築面積:89.8㎡
延床面積:87.99㎡
現地調査:2015年10月
着工:2016年9月
竣工:2017年2月 (工事期間5か月)
改修内容:耐震性向上、断熱性向上、間取変更、設備機器入替、屋根葺き替えなど

■現状状況
基礎:布基礎(無筋)
外壁:モルタル
断熱材:床下 無断熱
壁 ロックウール35㎜
天井 ロックウール35㎜
内壁:ラスボード+聚楽壁
合板
石膏ボード+クロス

床材 合板フローリング12㎜ 火打ち有 根太転ばし@303
接合部:接合部Ⅳ:3kN(ほぞ差し・釘)
サッシ:アルミシングルガラス

■ご相談から竣工まで
ご相談受けた時、中古物件を購入し、新築かりフォームかで迷われていました。
建物は36年間メンテナンスがされていませんでしたが、調査を行い、基礎・軸組共しっかりしていたため
リフォームで十分性能向上ができると判断しました。
スマートウェルネス住宅等推進事業の補助金を使うことができたため、断熱、省エネ等の性能向上を考慮し進めました。
2016年5月に熊本地震発生のため、耐震計画の見直しを行いました。変更点として地震地域係数Zを0.8から1.0へ変更し、上部構造評点を1.5以上を目標としました。
また、着工も4か月延期としました。

現状写真

 

 

改修希望内容
使いやすい間取りへ変更
断熱性、耐震性、省エネ性向上
6畳と4.5畳の和室を作りたい
子供部屋を作りたい
収納を増やしたい
車を3台駐車したい

 

 

改修前平面図

 

改修後平面図

 

 

 

■劣化対策
セメント瓦の劣化に伴い、ルーフィングをゴムアスファルトルーフィングへ取替し、防災陶器瓦へ葺き替え。
湿式浴室をUBへ取替え。
布基礎だったため、土間コンクリートt=60mm打設後、防腐・防蟻工事を行う。
外壁が通気工法ではなかったため通気工法へ変更。
水廻り変更により給水・給湯管入替。

■耐震改修提案
一般診断法で評点1.5以上になるよう耐震補強を行いました。
柱の柱頭柱脚を規定の金物で補強を行った。
既存の耐力壁である筋違も全て入替を行い所定の金物で補強した。
解体時、既存の玄関柱に腐朽が見られたため、柱の取替えを行った。

 

■断熱改修対策

既存のアルミ単板ガラスを複層ガラスへ全て入替を行った。
既存の断熱材を全て外し、床に押出法ポリスチレンフォーム保温版(3種)、壁に高性能グラスウール断熱材16K t85㎜、天井にグラスウール断熱材 10K t200㎜を充填した。

改修前 Q値5.78  UA値 1.61
改修後 Q値2.16  UA値 0.54

 

 

■省エネルギー対策
ガス給湯器から高効率エコキュートへ取り替えた
熱源を電気・ガス・灯油だったが、オール電化とし、家計面でも省エネを図った
湿式浴室から、UB高断熱浴槽へ取り替えた。
太陽光発電設備 5.52kwを設置した
■バリアフリー対策
各所にあった段差を大引きまで撤去し、新たに床組を行い段差解消を行った
浴室に手すりを設置した
玄関を東側から北側へ間取り変更し、駐車場部分のフェンスを撤去を行いました。砂利敷きの駐車場を土間コンクリートとし玄関へのアプローチを容易にした

■火災時の安全性
火災、煙報知器を各居室に設置した
ガスコンロからIHへ変更した
消火器の設置を行った

 

 

■総括
当初2016年5月着工予定でしたが、2016年4月の熊本地震の影響により着工を9月に延期いたしました。
同時期に住宅医スクールの講習を受講し、耐震対策、断熱対策、劣化対策、省エネ対策、バリアフリー対策などの重要性を知りました。
住宅医スクールの講義を受け、本工事の耐震計画、断熱について見直しを行いました。
工事が完成し、お客様の感想として、使いやすい間取りになりました。部屋が明るく、冬はとても暖かくなった。素足で生活しています。大変満足されています。
住宅医スクールでは劣化対策・耐震性・断熱性・省エネルギー性・バリアフリー性・火災時の安全性など数値で建物の性能を確認することができるため、お客様への提案がしやすくなりました。
今後も、住宅医スクールで学んだことを実践し、治す力をもった住宅医として改修工事に携わっていきます。

熊本県 新産住拓株式会社 リフォーム事業部 田中 俊史

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