これは[archive.php]

事例報告(改修事例)2016-57

岐阜県「大野の家」改修事例報告

報告:設計工務店 リビングプラザ/大橋利紀

 

お引き渡しの際には、
BeforeからAfterの変貌に驚きと喜びの言葉を頂きました。
耐震性能向上は耐震工事前後の常時微動計測データを見て頂くことで大きな安心感を得て頂きました。
温熱性能の改善は、実測データをもとに解説し、断熱性能向上をしっかり確認して頂きました。
周りにある豊かな自然の力を活かす設計をしていますので、
今後は、季節に合わせて住まい方に工夫して頂きながら快適に過ごして頂けたらと思います。

 

・設計 監理:株式会社リビングプラザ 大橋利紀

・施工:株式会社リビングプラザ

・設計期間:2014.8~2015.5

・工事期間:2015.8~2015.1

・所在地:岐阜県揖斐郡大野町

・建築時期:  S47 年

・構造:木造瓦葺き

・延床面積 104.34㎡  改修部床面積 77㎡(機能上の減築 27.34㎡)

・概要:

 

 

【施主様からの要望】

・雨漏りを直したい。

・定年後、2人暮らしの家。

・快適に暮らしたい。

・落ち着いた色使いの空間。

・トイレは寝室の近くにしたい。

・1階を中心に平屋のような生活をしたい。

・外の光を入れて室内を明るくしたい。

 

【リフォームの方向性】

・耐震性の向上を行い、安心して住める家に耐震改修を行う。

・使い方による減築(平屋仕様)を提案。

・断熱性、気密性の向上をはかり、冬期の温熱環境の改善を行う。

・夏の日射のコントロールを行い夏期の温熱環境をの改善を行う。

・昼間は照明なしでも明るく過ごせる住まいにする。

・通風利用により夏期中間期の快適性を確保。

 

 

改修前図面

改修前図面

 

改修後平面図

改修後図面

 

■詳細調査

1

 

木製建具から雨漏り

木製建具から雨漏り

 

サッシの結露水によるシミ

サッシの結露水によるシミ

 

床下:土は多少高湿度

床下:土は多少高湿度

 

内壁の上部に横架材なし

内壁の上部に横架材なし

 

生物の巣

生物の巣

 

外周部:布基礎(ベース有)・内部: I 型基礎

外周部:布基礎(ベース有)・内部: I 型基礎

 

8

基礎幅:130mm 立ち上がり:450mm

基礎幅:130mm 立ち上がり:450mm

 

鉄筋検査(金属探知機

鉄筋検査(金属探知機

 

柱の傾き測定(デジタル勾配計)

柱の傾き測定(デジタル勾配計)

 

12

コンクリート強度測定(シュミットハンマー) 換算:平均38.77(25カ所) → 約34N/mm2 〈F=(13R-184)×0.098 /日本材料学会〉

コンクリート強度測定(シュミットハンマー)
換算:平均38.77(25カ所) → 約34N/mm2
〈F=(13R-184)×0.098 /日本材料学会〉

 

14 15

赤外線カメラで表面温度計測(夏の屋根 (Before)

瓦温度:65℃ 外気温33度   室温35度(無暖房)   断熱材:なし

 

16 17

赤外線カメラで表面温度計測(夏の天井Before)

天井温度:42度   外気温33度   室温35度(無暖房)   断熱材:なし

 

18

 

19 20

外壁の軸組・土台・ 地盤・床下の防蟻

 

21 22

床下の防湿(防湿シート敷込)

 

23

小屋裏の換気設置

 

■耐震診断・耐震補強

24

耐震診断

25

耐震補強

 

■建築基準法による検証

26

27

28

 

 

■耐震補強工事施工写真

既設基礎:ケミカルアンカーボルトM12

既設基礎:ケミカルアンカーボルトM12

 

新設基礎:アンカーボルトM12

新設基礎:アンカーボルトM12

 

柱脚柱頭金物

柱脚柱頭金物

 

構造用合板による耐力壁補強

構造用合板による耐力壁補強

 

耐力壁上部に横架材新設

耐力壁上部に横架材新設

 

 

■地盤

34

地盤補強の有無の判断

・相当な経過年数経過。

・建物の自重が軽くなる(瓦撤去)。

・G-spaceの情報。

・近隣のボーリング調査データ

→地盤の補強は行わないと判断

 

■常時微動計測

35 36

37

 

 

■温熱・省エネルギー性能

38

階間の気流止め

階間の気流止め

内壁(ユニットバス)上下の気流止め(写真は施工途中)

内壁(ユニットバス)上下の気流止め(写真は施工途中)

床下断熱:大引間に充填80mm

床下断熱:大引間に充填80mm

土壁+外断熱/西面

土壁+外断熱/西面

充填断熱GW100 /北南東面

充填断熱GW100 /北南東面

44

エリア断熱:階間にGW200を施工

エリア断熱:階間にGW200を施工

46

2階への可動階段は可動式断熱蓋で。

2階への可動階段は可動式断熱蓋で。

 

■窓の性能

ガラスの性能画像

 

49

樹脂アルミLow-E + ハニカム・サーモスクリーン (U値=1.37)

樹脂アルミLow-E + ハニカム・サーモスクリーン (U値=1.37)

q値(Befer→After):937.90→141.80[W/K] →約85%の熱損失を軽減 mC値(Befer→After):17.25 → 3.04 W/(W/m2) →約82%を軽減 mH値(Befer→After):21.53 → 5.18 W/(W/m2) →約76%が減少 Q値(Befer→After): 13.44→ 2.32W/m2K →約82%を改善 μc値(Befer→After):0.240→ 0.042 →約82%を改善

q値(Befer→After):937.90→141.80[W/K] →約85%の熱損失を軽減
mC値(Befer→After):17.25 → 3.04 W/(W/m2) →約82%を軽減
mH値(Befer→After):21.53 → 5.18 W/(W/m2) →約76%が減少
Q値(Befer→After): 13.44→ 2.32W/m2K →約82%を改善
μc値(Befer→After):0.240→ 0.042 →約82%を改善

 

■内部結露防止

52

53

壁と断熱材の組み合わせに対して、冬と夏の内部結露を検討。

 

■一次エネルギ消費量計算

54

55

 

■通風利用

56

57

①風下側の開口部を小さくした場合:速度は低下するが、室内の広範囲にやわらかい風を期待できる。

②風下側に高窓を設置することで大きな風圧係数差を得ることができるため、小さな高窓面積でも効果がある。

/『自立循環型住宅への設計ガイドライン』p057参照

58

59

 

複数の開口部を通過する通風経路の場合:通風経路上の1つの開口部面積が半分になっても、通風量が半分になるわけではない。/ 『自立循環型住宅への設計ガイドライン』p051参照

 

【通風シュミレーション】

外気:28℃ 室温:34℃ 風速:2.5m/

外気:28℃ 室温:34℃ 風速:2.5m/

 

■昼光利用

62 61

 

【照度シュミレーション】

63 64

 

■日射遮蔽・日射熱利用

65

 

【日照シュミレーション】

66  67

68

 

■室温シュミレーション(晴れ)

暖房なし

暖房なし

暖房なし

暖房なし

 

温度実測

71 72

 

■赤外線カメラで表面温度計測(After)

73 74

場所:LDK  上下温度差 2℃弱  床表面温度:20.3℃  室温:22℃

 

75 76

場所:脱衣場  上下温度差 5℃   床表面温度:17.8℃   室温:21℃

 

■維持管理

77

給水・排水ヘッダー設置

止水栓設置(建物内部用)

止水栓設置(建物内部用)

 

■防火

二方向避難の確保・源付近の内装:準不燃仕様

二方向避難の確保・源付近の内装:準不燃仕様

外壁の防火性能:土壁の防火性能を生かす(西面のみ)

外壁の防火性能:土壁の防火性能を生かす(西面のみ)

81

 

■外構計画

82

 

■完成写真

83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93

中部住宅医ネットワーク事務局 コラム

 

最近思うこと・・・

事務局)中島昭之/WOOD AC

 

 

 

中部住宅医ネットワーク事務局の中島です。

私達は古民家の調査をすることが多いのですが、最近よく移住の相談を受けます。

田舎の古民家に住みたいのだけど一緒に家を見に行ってくれないかと頼まれます。

 

①

 

 

 

さらに最近DIYが流行っていることから、出来る限り自分たちで直して住みたいと思われる方も多いです。

写真は美濃市内の古民家をみんなでDIYした様子です。

 

②

③

④

 

床に無垢材を貼ってみたり、壁に漆喰を塗ってみたりします。

DIYで家を直すことは、その後のメンテナンスなど住まい手さんが自分で出来るようになるので、とても良いことだと思います。ただ、やはり建築をやっている身としては本当に表面的な補修だけで良いのか?いつも自問自答します。特に熊本で地震があったばかりで・・・

東海地方はいつか大地震が来ると言われ続けていますが(私が小学生の頃から言われています。かれこれ30年以上)実際に大きな地震が起きていないことから、どこかで大丈夫ではないかと考えている人が多いように思います。

家にお金を余り掛けることが出来ない人、ノリや雰囲気で古民家を選ぶ若い人も増えていますが、表面的なデザインだけではない建物の基本性能(耐震や温熱環境)の大切さを住宅医としてどの様に伝えていくかが最近の悩みでもあります。

 

追伸

この物件では一般診断を行い、住まい手さんには今の状況をお伝えしました。

最後に選ぶのは住まい手さんですが、情報をしっかりと伝えて選択肢を広げることも建築の仕事ではないかと思います。

住宅医スクール2016 講師一覧

住宅医スクール 講師一覧

☆ レギュラー講師陣 ☆

 

講師名

所属

HPなど

1日目

住宅医概論

三澤 文子

MSD・Ms建築事務所主宰

http://mok-msd.com/

滝口 泰弘

滝口建築スタジオ代表

http://woodmiles.net/

豊田 保之

トヨダヤスシ建築設計事務所代表

 http://www.t-sakan.com/

 

講師名

所属

HPなど

2日目

構造1

佐藤 孝浩

桜設計集団一級建築士事務所

http://www.teamsakura.jp/top.html

清水 利至

清水建築設計室代表

http://www.ne.jp/asahi/shimizu/office/

河本 和義

TE-DOK一級建築士事務所主宰

http://www.te-dok.net/

小原 勝彦

岐阜県立森林文化アカデミー准教授

 http://www.forest.ac.jp/

山辺 豊彦

山辺構造設計事務所代表

 –

講師名

所属

HPなど

3日目

劣化

維持管理

簗瀬 佳之

京都大学大学院農学研究科助教

https://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/qG6yY

中島 正夫

関東学院大学 建築・環境学部教授

http://arch-env.kanto-gakuin.ac.jp/teachers/material/49

 

講師名

所属

HPなど

4日目

防腐防蟻
構造2

矢田 茂樹

横浜国立大学名誉教授

水谷 隆明

阪神ターマイトラボ代表

http://shiroari-labo.com/

前迫 淳志

廣瀬産業(株)

http://www.hirosecorp.co.jp/

山田 憲明

(株)山田憲明構造設計事務所代表取締役

桝田 洋子

(有)桃李舎代表

http://park3.wakwak.com/~torisha/

講師名

所属

HPなど

5日目

温熱省エネ

辻 充孝

岐阜県立森林文化アカデミー准教授

http://www.forest.ac.jp/

 

講師名

所属

HPなど

6日目

防火・設備
高齢者

安井 昇

桜設計集団一級建築士事務所代表

http://www.teamsakura.jp/top.html

清水 基之

(株)清水代表取締役

http://www.pure-water.co.jp/main/info.html

古川 泰司

アトリエフルカワ代表

http://a-furukawa.com/

船木 絵里子

暮らしの設計ツキノオト代表

http://tuki-note.com/

溝口 千恵子

(株)高齢者住環境研究所代表取締役

http://www.kojuken.com/

池田 由里子

(株)リハブインテリアズ代表取締役

http://www.rehab-interiors.com/

 

講師名

所属

HPなど

7日目

契約・施策
省エネ・マンション

田中 健司

(株)田中工務店代表取締役

http://www.tanaka-kinoie.co.jp/

中尾 太郎

松柏法律事務所

https://p27.bengo4.com/

a_27100/g_27128/l_269691/

池田 浩和

岡庭建設(株)専務取締役

http://www.okaniwa.jp/

木津田 秀雄

胡桃設計主宰

http://kurumi-arc.p2.weblife.me/

小谷 和也

(株)マスタープラン一級建築士事務所代表取締役

http://reno.mpl.co.jp/

南 雄三

住宅技術評論家

http://www.t3.rim.or.jp/~u-minami/

講師名

所属

HPなど

8日目

改修方法

福本 満夫

TE-DOK一級建築士事務所

http://www.te-dok.net/

☆ ゲスト講師陣 ☆

講師名

所属

講義名

HPなど

堀部 安嗣

堀部安嗣建築設計事務所主宰

住宅改修事例を語る-①

時を刻み継ぐ改修設計手法

https://horibe-aa.jp/index.html

 瀬野 和広

 瀬野和広+設計アトリエ代表

 住宅改修事例を語る-②

暮らし方提案のリフォーム実践事例

http://www.senonose.com/

 松井 郁夫

 一般社団法人ワークショップ「き」組代表理事

 住宅改修事例を語る-③

伝統木造の温熱・省エネ改修手法

http://matsui-ikuo.jp/profile/ws_kigumi

 栃木 渡

 NPO法人日本ホームインスペクターズ協会理事

 インスペクションの現場から

住宅診断士の実務

https://www.jshi.org/

 印南 和行

 (株)南勝代表取締役

 ストックビジネスの今後

資産価値が上がる改修・メンテナンス

http://www.nansho.jp/

 吉里 裕也

 東京R不動産 代表ディレクター

 まちの空間資源を無駄にしない!

R不動産のリノベーション

http://www.realtokyoestate.co.jp/

 中西ヒロツグ

 イン・ハウス建築計画代表

 住宅改修事例を語る-②

型から考える住宅改修手法

http://inh-arch.p2.weblife.me/

 大橋 好光

 東京都市大学工学部建築学科教授

 熊本地震の構造的被害①

調査分析状況報告①

http://ohashiken.web.fc2.com/

槌本 敬大

国立研究開発法人建築研究所材料研究グループ上席研究員

熊本地震の構造的被害②

調査分析状況報告②

http://www.kenken.go.jp/japanese/research/member/tutti.html

古川 保

すまい塾古川設計室(有)代表取締役

熊本地震と伝統木造

伝統木造被害の調査分析状況報告

http://www.sumai-f.com/

 五十田 博

 京都大学生存圏研究所教授

 熊本地震の構造的被害③

調査分析状況報告③

http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/lsf/

  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月