投稿日:2015年11月09日

GOOD DESIGN EXHIBITON 2015 受賞報告


11月4日 授賞祝賀会に参加して参りました。

新産住拓 泉保 真史

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身近な日用品から、なかなか目にすることのない専門的なプロダクト、建築、地域で取り組まれているプロジェクトや先端的な研究成果まで、今年のグッドデザイン賞に輝いたすべての取りくみが紹介されました。

その中で、私どもが提案した「自適荘 住宅医によるストック活用型社会への取組み」が受賞致しました。

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8月5日 ユニット9のプレゼンテーション審査に参加させていただき、松村秀一先生など著名な先生方に住宅医の取組みについて発表する機会も頂きました。
この審査においてはベスト100選となる可能性も秘めておりましたが・・・残念ながら、あと一歩及ばず。
しかしながら、このような機会に導いて頂いた、住宅医の先生方や自適荘に携わって頂いたすべての皆様に感謝致します。
三澤文子先生も会場にお越しいただき、リッツカールトン東京での授賞祝賀会を楽しみました。

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グッドデザイン賞は認知度が80%を超えています。この受賞により「住宅医」の認知度が高まり、その取組みも全国に広がっていくこと。それが私どもが今回、応募を決めた要因の一つです。
今後、「住宅医」が日本の住宅改修における担い手となるよう、ますますの発展に尽力できればと願います。

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投稿日:2015年11月08日

住宅医スクール2015 東京 第6回のご報告


11月5日(木)、住宅医スクール2015東京・第6回が開催されました。
今回は「防火性能の改善と対策」「設備の劣化診断と対策」
「住宅改修における高齢者対応」「住宅改修事例を語る②」という4つの講義が行われ、
40名が受講されました。

 

第1講義「防火性能の改善と対策~防火の基礎と火災時の安全性」
安井昇氏/桜設計集団一級建築士事務所代表

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第1講義は安井昇氏より、防火の基礎と火災時の安全性について、
火災事例や原因、防火性能のもつ意義や防火対策のポイントなどをお話いただきました。
普段体験する機会の少ない火災ですが、実際に起こるとどんな状況となるのか、
内装の違いで燃え広がりにどのような差があるのかなど動画での説明はとても説得力があり、
建築物の耐火時間と避難時間との関係性など、
感覚的に理解を深められるような講義となりました。

 

第2講義「設備の劣化診断と対策」
清水基之氏/㈱清水代表取締役
古川泰司氏/アトリエフルカワ代表

古川さん清水さん

第2講義は、設備配管を施工する専門職の清水基之氏と一級建築士の古川泰司氏により、
配管の基礎や設備の診断方法、住宅設備のトラブル解消法など設計者が思う疑問点を
専門職に回答していただくというQ&A方式でお話いただきました。
配管の見分け方から設計時に配慮するポイント、注意が必要な事柄など、
住宅設備工事に関係する様々な事例の疑問点について
普段なかなか見聞きする機会のすくない現場の生の声を聞かせていただきました。

 

第3講義「住宅改修における高齢者対応~高齢化社会と住宅改修のニーズと実践」
溝口千恵子氏/㈱高齢者住環境研究所代表取締役会長

溝口さん

第3講義は、溝口千恵子氏により、
高齢者や高齢社会の現状、バリアフリーにすることの意義、介護保険制度の仕組み等について、
分かり易く解説していただきました。
合わせて、これまで6000件以上もの要介護高齢者の住宅改修を行ってきた溝口氏が
経験から得てきたバリアフリー設計に対する知見について、
住宅の場所別に改修時のチェックポイントなどをお話いただきました。

 

第4講義「住宅改修事例を語る②~R不動産のリノベーション」
吉里裕也氏/R不動産株式会社代表取締役

吉里さん

第4講義は吉里裕也氏により、いま熱い注目を浴びるR不動産のこれまでとこれからについて
お話しいただきました。
1.都市×不動産:建築からマチへ展開するリノベーション
2.建築×不動産:マーケティングとリノベーション
3.建築×素材:自らリノベーション
建築・不動産・まち・流通・建材・・・と多岐の分野を横断するR不動産の取り組みについて、
3つのテーマごとに実際に手がけられた事例を紹介いただくなかで、
今後の建築や不動産の在り方について深く考えさせられるような講義を行っていただきました。

 

以上で第6回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。
次回は、年内最後の講義となりますが、
建築契約の実務、最新の住宅関連施策の動向と対応、マンションリフォーム、高齢化社会と健康
について講義が行われます。
いずれも住宅の設計や施工を行う皆様にとって非常に役立つ講義となりますので、
奮ってご参加いただければと思います。
(関東事務局 小柳)

投稿日:2015年11月05日

事例紹介2015-54 香川県高松市


高松市 K邸 詳細調査

報告:土居良助/一級建築士事務所 CAVOK Architects

 

物件概要

所在地:高松市屋島中町

■調査日時:2015年9月27日(日)

■構造規模:木造2階建て

■延床面積:約200㎡(約60坪)

■築年数:約45年

 

依頼主は、30歳前のご夫婦です。そして対象となる住宅は、景勝地で知られる屋島山麓の住宅地にあります。もとは依頼主のおじいさまがお建てになり、ご両親も住んでいたことのある住宅です。平成の時代になってリビング・水廻り・和室を増築しており、住宅街の中にあっては少々広めの建物です。

ここ数年はお墓参りなどの折に親戚が集まる拠点となっており、手入れは行き届いていますが、普段はだれも住んでいないという状況です。

この度、依頼主ご夫妻がこの住宅を引き継ぐにあたり全面改修のご相談を受け、詳細調査を実施する運びとなりました。

調査にあたっては県内外から5名(住宅医3名、インスペクター1名、一般の建築士1名)、MSDからの支援4名(住宅医・インスペクター2名、スクール生2名)の計9人という布陣で詳細調査に臨みました。

 

全景

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調査にあたって

調査は①採寸・バリアフリー②設備・配置③内外劣化④内外仕上げ⑤展開⑥床下⑦小屋裏の7分野にわたって行うこととしました。

1階小屋裏へは納戸天井の点検口から進入可能でしたが、床下と2階小屋裏には進入口がなかったために調査に先立ち進入口を確保することとなりました。

 

準備風景

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床下調査

予想通り基礎に配筋はないようでした。また、各ブロックを繋ぐ人通口はありましたが、配管によって進入できない状況であり、そこより先は未調査となってしまいました。

また、土台、大引などにはシロアリによる食害などの痕跡は見られませんでしたが、床下は湿度がやや高く、束などに若干の水ジミが見られる状況でした。

 

床下調査風景

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小屋裏調査

屋根は瓦葺きでした。また、2階の小屋組は意外にもトラス小屋が組まれていました。

1階の小屋裏には比較的スペースがありましたが、進入路の限界からすべての範囲を調査することができませんでした。

 

小屋裏調査風景

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採寸・バリアフリー調査

平面図は事前調査により作成済みでしたが、細かい寸法を採取していきました。また、廊下と部屋の間の段差など改修時に重要なポイントも確認していきました。

 

採寸・バリアフリー調査風景

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劣化調査

建物劣化については、内部、外部ともに確認していきました。屋内は雨漏り痕が確認されたりもしましたが、比較的良好と思える保存状態でした。

ですが、外部では基礎のクラックや外壁の劣化が見られ、特に南東角の劣化は顕著でした。ヒアリングによると、その場所はかつて不等沈下があり補修した経緯があるとのことでした。

 

劣化調査風景

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野帳まとめ・報告

夕刻に調査内容を担当ごとにまとめ、主担当者へ引き継ぎました。その後、調査内容を依頼主に報告し、調査終了となりました。

今回はかなり久しぶりの詳細調査だったため、詳細調査運営の面で至らぬ点が多々ありました。主担当として反省しきりです。無事に調査を終えられたのも、参加してくださった方々の高いスキルの賜物であったと思います。

各地から調査参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

まとめの風景

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