投稿日:2015年07月09日

住宅医スクール2015 東京 第2回のご報告


7月2日(木)、2015年度住宅医スクール東京、第2回を開催しました。

今回は、構造をテーマに「構造に関する法規、基準関連」「構造的不具合の原因と対策①」
「構造的不具合の原因と対策②」「不動産仲介の現場から」という4つの講義が行われ、
45名が受講しました。

 

第1講義「構造に関する法規、基準関連」
第2講義「構造的不具合の原因と対策①」
佐藤孝浩氏/桜設計集団一級建築士事務所

佐藤さん

第1第2講義は桜設計集団の佐藤孝浩氏より、既存住宅の耐震性能についてお話しいただきました。
第1講義では、建築基準法上の耐震設計の考え方や耐震改修促進法の基準による耐震診断基準、
及びリフォームや増築の際の関連法規について、第2講義では、地盤・基礎の調査診断方法や液状化対策、
軸組調査の方法、常時微動測定など振動測定に関する知識について講義が行われました。

 

第3講義「構造的不具合の原因と対策②」
清水利至氏/清水建築設計室代表

清水さん

第3講義は、清水建築設計室の清水利至氏より、耐震への意識が高い静岡県で清水氏が実践されている耐震診断

の実務についてお話しいただきました。住宅医の調査手法である既存ドックと一般的な耐震診断法の概要説明、
耐震診断調査をする際に予備知識として知っておくとよい構造的不具合の事例とその留意点、
一般的な耐震診断を行う際の実際の流れや作業内容などについて、講義が行われました。

 

第4講義「不動産仲介の現場から」
徳本友一郎氏/株式会社スタイルシステム代表取締役

徳本さん

第4講義は、株式会社スタイルシステムの徳本友一郎氏より、取り組まれているオリジナルの不動産仲介スタイル

についてお話しいただきました。真に御客様に喜ばれ求められるサービスとは何かを追求する姿勢から生まれる
様々なサービスは正に徹底したもの。FP資格者によるライフプランから購入価格を算出するところから始まり、
仲介手数料の中で行われる150項目にも及ぶ土地の詳細調査や、既存顧客を大切にしアフターサポートに力を

注ぐなど、御客様目線での良き不動産取引の在り方とはどういうものかについて、講義していただきました。
以上で第2回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

次回は、劣化維持管理をテーマに、木材の劣化と対策、木造建築物の耐久性能と維持管理方法について

講義が行われます。いずれも改修を行う際の予備知識として役立つ貴重な学びの場となりますので、

多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(関東事務局 小柳)

投稿日:2015年07月09日

住宅医スクール2015 大阪 第1回のご報告


6月27日(土)、住宅医スクール2015大阪・第1回が開催されました。

初回として、スクールの概要説明の後「木造建築病理学の必要性」「建物調査と報告書の作成」「木造建築病理学の実践」「住宅改修事例を語る-①」という4つの講義が行われ、49名が受講されました。

 

第1講義「木造建築病理学の必要性」

三澤文子氏/MSD+Ms建築設計事務所主宰、岐阜県立森林文化アカデミー客員教授

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第1講義は、(社)住宅医協会理事でもある三澤文子氏により「木造建築病理学の背景と取組」と題して、 住宅医スクールで学ぶことの背景となる木造建築病理学についての説明と共に、 来るストック社会や住宅の長寿命化を見すえ、場当たり的でない住宅改修を行うために必要な知識や診断技術、 具体的な改修事例の報告などから、建築士や工務店が既存住宅改修をどのように捉え何をすべきかなどについて詳細な解説をしていただきました。

 

第2講義「建物調査と報告書の作成」

滝口泰弘氏/滝口建築スタジオ 代表

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第2講義は、(社)住宅医協会理事でもある滝口泰弘氏により、既存住宅改修のために行う詳細調査方法について講義が行われました。 現在の公の既存住宅調査手法である既存住宅インスペクションガイドラインの説明や、ガイドラインに基づいた既存住宅現況検査の概要、これらインスペクションと住宅医などの違い、国主導のリフォーム施策の背景などを説明していただきました。また、住宅医の調査手法として既存ドックシステムで採用している診断項目やレベルの設定、 建物調査のポイント、受講生や住宅医スクールOB生参加による実際の調査診断の流れや費用等について、 解説していただきました。

 

第3講義「木造建築病理学の実践」

豊田保之氏/トヨダヤスシ建築設計事務所 代表

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第3講義は、(社)住宅医協会理事でもある豊田保之氏により、住宅医による木造住宅改修事例として、 調査診断から改修設計、工事監理という実務の一連の流れ、耐震・温熱に関わる各種性能を向上させるための手法、 土壁がある場合の改修手法などについて詳細に解説していただきました。また改修後の光熱費調査などから、改修前後で建物性能がどのように向上したかについてもお話しいただきました。

 

第4講義「住宅改修を語る」-①

前田圭介氏/UID主宰

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第4講義は、UID主宰・前田圭介氏により、地元・福山市にこだわった設計活動を中心に、自らの生い立ちから建築家への道のりを踏まえ、「建築は環境をつくる」との一貫したメッセージを新規建築作品、改修、まちづくりと、建築家として多岐にわたる活動の紹介を通してお話を頂きました。「何もないとは言わせない」との福山市のコピーを引き合いに、店舗の再生から街の再生に至る活動は、粘り強く、最後は地元の人を味方にしてしまうというお話でした。更に、福山市出身である藤井厚二設計の「後山山荘」の3年越しの再生改修プロジェクトは、全国から学生ボランティアまで集めて、その魅力ある庭園を再生さるところなど、建築家としての魅力と共に、自らの現場の経験を通して、多くの人たちの力によって無事完成に至ったお話でした。また、地に足がついた落ち着いた語りは、これから住宅医大阪スクールでスタートする受講生をも魅了するものでした。ありがとうございました。以上で第1回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

 

次回第2回は、住宅改修の構造に関わる法規の整理、構造的不具合の原因と対策、 住宅改修における不動産仲介の取組みをテーマに講義が行われます。住宅改修設計には構造に関する知識と理解が不可欠です。何よりも実務に役立つ貴重な知識となり得ますので、 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(関西事務局 代理横田)

投稿日:2015年07月06日

住宅医プレスクール2015 九州 第1回のご報告


6月24日(水)、25日(木)の2日間、九州で初めての住宅医プレスクール開かれました。 

これまで、東京・大阪・名古屋・浜松でスクールが開催されていましたが、
九州においても住宅医の取り組みに注目が集まっていました。 


そこで、まずは「住宅医」を知って頂く為のプレスクールを開催することとなり、
なんと79名という多くの方が受講されました。 

 
【6月24日(水)第1回講義】 
第1講義「木造建築病理学と住宅医」 

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三澤文子氏/MSD+MS建築設計事務所主宰、岐阜県立森林文化アカデミー客員教授(住宅医協会理事) 


(社)住宅医協会理事でもある三澤文子氏により「木造建築病理学の必要性 背景と取組」を2つの改修事例をもとに、
適切な調査診断方法や改修手法を解説頂きました。 
これまで、改修を行う上で明確な指針となる「ものさし」は 皆さん知らず、
経験値や各々の感覚で取り組む方が多くあったかと思いますが、
住宅医セミナーでは既存ドックの事前・詳細調査、診断方法などわかりやすく解説。

 

  

第2講義「古民家・町家の改修方法とその実践」 

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松井郁夫/(株)松井郁夫建築設計事務所代表取締役、金沢工芸大学非常勤講師、大工育成塾講師、
内閣府地域伝道師、「き」組代表理事、木の建築フォラム理事 


松井郁夫氏により「伝統的構法とは何か」全国の街並みを周り民家を調査した結果より、大工の木組・支口の特性、
胴差しなしの伝統工法で建てられた民家の限界耐力、温熱改修の求め方をご教示頂きました。 
古民家改修における手法・考え方など、講義を聴けることは大変勉強になり興味深く拝聴しました。 

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受講者からの質問時間
   
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懇親会の様子


【6月25日(木)見学会】 

プレオープンにともない見学会を行いました。 

自適荘(三澤文子/MSD+新産住拓)三角の家(古川保/すまい塾 古川設計室)リノベモデルハウス(エコワークス)
民家改修モデル 山ぼうしの樹(ミズタホーム)の4現場を廻るツアーを開催しました。 

こちらも大盛況で、バスと車に分乗し69名が参加されました。 

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自適荘


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三角の家



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山ぼうしの樹



エコ
リノベモデルハウス


設計・施工を担当した先生方から現場での設計意図、納まり方法、問題点などを直接お話し頂き、
見学者からも質疑が飛び交う、とても充実した見学会となりました。 
昼食は世界文化遺産に認定された三角西港の旧海軍倉庫を改装したカフェにて。 

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和蘭館での昼食


2日間に渡り、多数の参加者と共に住宅医について学び、改修に携わる責任と楽しさを共有する時間となりました。 

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参加者の皆さんで集合写真


次回、10月28日は、滝口泰弘氏による、「住宅医による既存住宅の調査診断」深尾精一氏による
「住宅ストックの未来」の講義内容となっています。 
 

 (参加者:新産住拓株式会社 泉保 真史)

※プレスクール九州は全回とも定員に達しているため既にお申込み頂いている方のみの参加となります。