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各地の住宅医 更新しました

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事例紹介2015-42 愛知県新城市

愛知県新城市での詳細調査報告  戸田工務店 佐藤明宏

 

調査の概要

■所 在 地 愛知県新城市大宮
■調査日時 2014年10月20日
■構造規模 木造平屋建て
■床 面 積 約174㎡(約53坪)
■築 年 数 約147年~
■改修履歴 約147年前に現在の場所へ移築した際に屋根を組替えている。
ダイニングキッチンを増築(築年不明)。約40年前に和室(仏間)を改装。
約30年前に北面の瓦のみを葺き替え。倉庫、洋室、トイレの改修 。現在に至る。

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ライフスタイルの変化に伴い、改修計画をご検討中のお客様からご相談を頂きました。
お客様は「価格の安さ、値引き率を前面に打ち出すリフォーム会社」に、違和感を覚えてみえました。
詳細調査後、改修計画を提案させていただくために、今回の調査の運びとなりました。

 

三澤先生、住宅医、MSDスタッフ、住宅医スクール受講生(浜松)・静岡木の家ネットワークのメンバー・戸田工務店 スタッフの計17名で調査を行いました。タイムスケジュール、役割分担等打合せの後、調査開始。調査前日が大雨でお天気が心配されましたが、調査日はお天気にも恵まれ、外部の調査も順調に行うことができました。

 

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▲地盤調査の様子
5箇所について地盤調査を行いました。

 

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▲外部劣化調査の様子
劣化状況を調査しました。

 

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▲内部調査の様子
室内の採寸、劣化状況の確認、柱の傾斜・床レベル等を測定しました。

 

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▲内部調査の様子
浴室の段差等の確認をし、バリアフリーの状況を把握します。

 

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▲1階床下調査の様子
敷土台の水浸み、蟻害が確認されました。
含水率計により、土台・束・大引・根太・床下地板の含水率を測定しました。
床下の断熱材は確認されませんでした。

 

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▲小屋裏調査の様子
水浸み(雨漏り)のあとは確認されませんでした。
断熱材が天井、屋根ともありませんでした。
壁には土壁が確認されました。
断熱材の現況を知ることで、
改修後の温熱環境の提案をシミュレーションと共に、より具体的に提案できます。

 

小雨が降る中での調査でしたが、事故・怪我もなく、調査をすることができました。
一人ではとうていできないレベルの調査を、住宅医の既存ドックを活用することで、効率よく正確に調査することができ、ご協力頂いた皆様にお礼申し上げます。

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▲プレビュー後の意見交換会の様子
11月26日、大阪にて診断レポートのプレビューを行いました。調査参加者で意見を出し合い、診断レポートの精度をあげます。

 

未調査の部分もありますが、このような調査をすることで「壊してみないとわからない」を極力減らすことができ、構造計画、温熱環境計画、意匠計画、補修・改修計画等をブレることなく具体的にご提案しやすくなりました。

 

住宅医スクールを受講中のメンバー、共に勉強中のワーキンググループのメンバー、同じ会社のスタッフに参加してもらい、勉強させていただけたことはありがたい機会でした。そして、今回作成していただいた報告書・現況図面はいずれも想像を超える内容のものであり、報告までの時間や費用についても十分に納得のいくものでありました。

 

初めて調査に参加しましたが、
専門家がチームを組んで詳細調査を行う「既存ドック」の有効性を体感しました。
設計の差別化になるし、何よりもお客様に現状を知っていただくことができます。
このシステムを、エンドユーザーに広く認知してもらえることを願います。
ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。

住宅医コラム 意見交換2015-50

妻にとっての定年リフォーム
宝塚Iさんの場合 ~ その1 リフォームをするに至るまで

三澤文子(MSD)

 

転勤族だったIさんの夫妻は、長らく関東で過ごされて、阪神大震災前に関西に引っ越してきた。
借り上げ社宅としてあてがわれた住まいには納得できない Iさん(妻)は、苦労して、気に入った平屋の家を探し出した。昭和37年に建設されその住宅は、もと裁判官だった方が、当時設計者に設計をお願いして建てた家であった。その元持ち主が、その家をずいぶんこだわって建てて、とても気に入っていたことは、自分の家を四恩庵と名付け、その名の句集をつくっていることからもうかがえる。

 

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Iさんもこの家がとても気に入っていた。小ぢんまりとしていて、板壁の内装は落ち着きがある。
庭にはお気に入りの樹木もある。
ただ、社宅であるがゆえに、定年になれれば、どうするのか方針を決めなければならない。

 

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さて、夫の定年の年がやってきた。都会に近い上に、駅にも近いという利便性を考えると買い替えなどは難しい。どうしても庭付きの1軒家に住みたいIさんにはマンションを買うという選択肢はない。そこで、とりあえず、この社宅である平屋の家を大家さんから直接借り受けることにした。そして4年間家賃を払った後、この家を買い取ることになったのだった。

 

家を買い取ってから、Iさんのリフォームへの悩みが始まった。とても気に入った家なのだが、やはり古い家。傷んできているところも目に付く。また木製シングルガラスの建具は隙間風が入り込み、寒さが苦手の夫は灯油ストーブが離せない。収納は少なく、それゆえモノが片付かない、などなどが、ストレスになってIさんを悩ませ続けた。

 

Iさんは住宅雑誌などを見て、さまざま研究し何回か設計事務所に相談することもした。ただどうしても自分の気持ちをわかってくれる設計者に出会えずに8年間。60歳代後半に入りかけた自分の年齢のことも考えると、リフォームの悩みも切羽詰ったところまで来ていた。はたしてリフォームを諦めて、さまざまストレスのあるこの古い家に、このまま住み続けることになるのか・・・。そんなときにひょんなきっかけで私と出会うことになったのだ。

 

出会いとは不思議なものがある。私もIさんの このリフォームに至るまでの長い道のりを聞いて、まずは同情したし、とにかく何とかしてあげたい。という思いだった。また自分であれば、Iさんの思いやこだわりに応えてあげられる。といった自信もあった。

 

またIさんが言うには、多くの友人から「なぜそんなに住まいにこだわるの?もっと簡単に考えたら?」と言われ、しかしながら簡単に考えた友人からは「リフォームに失敗した。さんざんな目にあった。」と愚痴られる。といった話。リフォームに悩んでいた時期のIさんは「自分の想いをカタチにしてくれ、リフォームをしてくれる設計者は、いったいどこにいるのか?と泣く思いだった。」そうである。

 

このように真面目にリフォームを考え、悩んでいたIさん。そんな方に、運よく出会えた私だったが、もし出会えなかったなら・・・。と考えると、「私たち住宅医がここにいるよ!」と叫びたくなる思いが沸き上がってきた。
                                                つづく

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