投稿日:2015年07月06日

事例紹介2015-49 大阪府吹田市


千里山のいえ 詳細調査

報告:平賀基香 / MSD

 

物件概要

■所在地:大阪府吹田市千里山

■調査日時:2015年6月20日(土)

■構造規模:木造2階建て

■延床面積:138㎡

■築年数:築47年(1968(昭和43)年)

 

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依頼者の Iさんと母、祖母の3代でお住まいの I邸は千里山にあります。使用している部屋は限られている状態で、増築された部分などを見直し、これからの I邸の改修に先立ち詳細調査を行いました。午前中のみ工務店さんにも2名ご参加頂き、住宅医スクール生など総勢13+2名での調査となりました。

 

調査の模様

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参加者全員そろったところで Iさんにご挨拶。およその調査終了時間などお伝えした後は、全体ミーティング。担当調査内容の確認と各班に分かれて打合せを行いました。

打合せが終わった班から、いよいよ調査開始です。今回は①採寸 ②劣化 ③設備 ④仕上げ ⑤小屋裏、2階床 ⑥床下 ⑦ヒアリング・棒矩の7班に分かれての調査となりました。

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依頼者 Iさんにヒアリング。冬の寒さ、夏の暑さ、通風、採光、改修の履歴などヒアリング項目は多岐に渡ります。

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地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)も必ず行います。今回の調査では隣地と接近して建物が建っていたため道路からアプローチできる3ポイントの試験となりました。今回のように敷地全体で調査ができない場合は、解体後に再度調査を実施し、より正確な地盤情報を確認することも大切です。

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今回は大工さんも参加してくれたので、床下や2階床の点検口を手際よく開けて頂きました。大工さんがいない場合は自分たちで開口作業から取り掛かることになり、意外と時間を取られてしまうので調査全体の時間配分が大切です。

 

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5年程前から1年毎に某メーカーさんの補強、点検を定期的に行っているということがヒアリングから分かりましたが、床下に換気扇が5つ程設置されていたものの、床下湿度は70%超え、含水率も30%超えの箇所が多数確認されました。地盤面より床下が低いことも要因の一つと考えられますが、調査内容を踏まえて改修方法の検討が必要になる箇所です。

 

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2階床梁は1階の天袋から除きながらの調査となりました。某メーカーさんが構造補強を行う際に設けた点検口が数多くあり、2階床梁の調査はスムーズに行うことができました。やはり点検口は今後のメンテナンスにも欠かせないものです。

床梁は規則正しく架かっており、要所要所に補強金物が確認されました。

 

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寄棟の小屋組みにも床下や2階床同様に某メーカーさんの金物が至るところに確認されました。小屋裏の含水率は高い箇所でも14%と非常に良好な印象でしたが、ヒアリングでは雨漏りが気になるということで原因を究明し、改修する必要があります。

 

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劣化班は柱や床の傾斜を計測したりクラックの有無、窓枠周りの結露など様々な箇所を調査していきました。

 

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今回の調査では学生さんも数人参加してくれました。調査の方法や、見るポイント、チェックする理由など班のリーダーが教える形で進めていきました。学生さんにとって、パソコンや製図板上だけでなく現物の建物を目の前にしての調査はとてもいい「講義」になったと思います。
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バリアフリーの調査もあります。玄関や階段の段差、廊下幅の計測や手摺の確認など。注意したいのは、実際の廊下幅ではなく、通行する際に有効な廊下幅の計測値となることです。廊下に箪笥が置いてあることなどよく見受けられます。

 

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調査が終わった人から野帳の整理を行います。野帳は調査した人以外、だれが見ても分かるようにするのがベストです。調査しながら野帳をきれいに書くのはなかなか難しいですが、調査毎に少しずつ改善していけたらと思います。

 

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最後に依頼者の Iさん、調査参加者揃って集合写真。

お天気が心配されましたが、終始天候よく予定通り調査を終えることができました。約1ヶ月後に調査報告を行う予定です。ご協力頂いたみなさんありがとうございました。