投稿日:2015年06月09日

事例紹介2015-48 兵庫県赤穂市


赤穂の住宅詳細調査

報告:豊田保之 / トヨダヤスシ建築設計事務所

 

調査の概要

■所在地:兵庫県赤穂市

■調査日時:2015年5月30日(土)

■構造規模:木造2階建て

■延床面積:114.27㎡

■築年数:築36年(1979(昭和54)年)

■調査人員:10名

 

兵庫県赤穂市まで詳細調査に行ってきました!

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今年度、報告書のフォーマットが変わったこともあり、調査員は少数精鋭の10名。

調査の結果速報をその場で行うという初の試みです。

 

依頼があった経緯は以下のとおりですが、ご両親を想う依頼主の気持ちがよく伝わります!

********依頼者のメールより一部抜粋********

この3月にトイレと客間の改修を市の助成をからめて地元の両親の知り合いの工務店と行い,今回さらに,浴室,キッチンなどを進める意向でした。先月に実家に帰り,トイレなどを見ましたが,必要かな?と思う機能のついた便器を入れてしまうなど,この先の改修に息子として不安を抱き,今回5月下旬開始予定だった浴室,キッチンなどの改修に,「ちょっと待った」をかけています。

両親としては8月上旬に法事があるため,7月下旬には改修工事を終わらせたかったようですが,私は住宅医のようなインスペクションの意義を少なからず把握していたので,きっちりとした改修前の調査もせず,高性能な設備(システムキッチンやユニットバスなど)に頼る両親の改修の方針に異議を唱えています。

********一部抜粋終わり********

 

現地に到着後、リビングに集まり調査概要を説明してから調査開始。

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2人1組で調査を進めます。

調査箇所は、いつもどおりの現況検査に加え、劣化、耐震、維持管理、防火、温熱、高齢者の対策各所です。

今回は、私の弟(職人)にも参加してもらい、屋根に登って調査をしたり、破壊調査も実施しました。

 

 

まずは、小屋裏と2階床です。

2階床は、畳を剥がし、下地をカットし点検を試みました。

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床下の調査の様子。

床下を調査し、トイレ付近の土台に腐朽が見受けられたので、外部から破壊調査も行いました。

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温熱・省エネルギー対策。

電気温水器を使用されていました。

1年分の光熱費・使用量のレシートも頂けたので、一般世帯とどのくらい違うのかが比較できそうです。

断熱材は、比較的しっかり入っていました。

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劣化

床下に3種類ほどのカビが確認できました。

壁のひび割れもありましたが、それほど大きくはありませんでした。

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耐震

基礎や塀に鉄筋が入っているかどうかをチェックしています。

布基礎の底版深さもチェックしました。

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高齢者

バルコニーの上がる踏み台がとても危ないということがわかりました。

依頼主のご両親も足を踏み外したことがあるとのこと。

廊下から部屋にはいる間の段差は、いつもどおりよく見かけます。

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維持管理、防火

配管には、それほど目立った問題はありません。

屋根、壁、軒裏の防火性もよさそうです。

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調査が終わり、調査結果報告会です。

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調査員が撮影した写真をパソコンにまとめ、TVにつないで説明します。

特に、床下や小屋裏の状態、鉄筋の有無、家の傾きなど、依頼主が速報として知りたい項目を中心に各担当から報告をしてもらいました。

最後に報告をすることで、依頼主はもちろん、調査員も他の調査内容が把握できたとのことでとても好評でした。

 

今回調査に参加してくださった方々ありがとうございました!

 

調査参加者(順不同)

村上洋子/村上登男一級建築士事務所 Nomad Architects部

船木絵里子/暮らしの設計ツキノオト

横田 淳/ついのすみか建築設計室

田尻裕樹/TJR建築工房

森本照明/楽住工房

西久保 美和/しましま設計室

梅田貴平/学生

豊田全啓/豊田工業所

豊田保之/トヨダヤスシ建築設計事務所

横山耕蔵/トヨダヤスシ建築設計事務所