住宅医コラム 意見交換2015-56

妻にとっての定年リフォーム
宝塚Iさんの場合 ~ その7
 改修工事すすむ!
三澤文子(MSD)
 
爽やかな5月に着工。6月の梅雨の時期を経て工事は進みますが、今回屋根を触らない改修工事なので、雨の心配がなく、とりあえず安心です。5月、6月は主に解体工事、梅雨の時期の6月から7月はじめは、基礎の補強工事、そして電気工事ということで、屋根の下で工事が進みます。
 
さらに梅雨の晴間を狙って、サッシの取り付け、外壁廻りのおさめに進んでいきます。
 
さて、7月25日(金)の現場は、小屋の補強も終わり、床下地をつくっている最中です。朝10時に現場到着。一通り現場状況を見た後、打合せを始めます。いつものように、西の座敷に設けられた、合板の簡易打合せテーブルを囲んで打合せ。10時半頃から始めて1時間くらい、監督さん、大工さんの質問事項に答えながら、打ち合わせを進めます。特に大工さんと細かいところまで打合せできるのが、嬉しいです。とても充実した時間です。
写真①
 
そんなことで、時間があっという間に過ぎてしまい、12時前くらいになると、住まい手の Iさんがお昼(おやつ?)をもって到着。そこで、昼ごはんの時間だと気が付きます。
Iさんは、常に手づくりのおやつをもってきてくれますので、すでにメンバー密かな楽しみになっていて… ある日は「ずんだもち」、ある日は「おはぎ」そしてある日は「ケーキ」、そして、そして、ボリュームたっぷりのサンドイッチも。
また、そこでの、話題も様々。和やかな昼休みです。
丁度、この日、7月25日(金)の翌日は、施工のコアー建築工房さんの、25周年祝賀会の前日。そんなわけで、翌日の祝宴の話題で盛り上がりました。というのは、私も、その会に招かれていて、前から楽しみにしていたからです。
聞けば、監督の渡部さんは家族全員で。大工の渡利貴志さんはお父さんと共に出席とのこと。どんな祝宴になるのか、想像つきません。
(翌日も猛暑。現場でお会いする職人さんたちが、見たことのないスーツ姿でカッコよく、あまりの変貌ぶりにビックリでした)
 
さて、Iさんは、毎週現場に来てくださいますが、なかなかそのように時間を合わせることもできません。そこで、私たちは、毎週現場報告書を作成して、住まい手さんにお送りいします。これは、新築工事でも行っているのですが、特に改修工事は、現況を見て頂く必要があると思い、これらを報告するのは大変重要だと思っています。

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(上記画像をクリックすると拡大表示されます)

 
ちなみに この日、7月25日の報告書では、小屋組みの補強材を写真で示し、金物で緊結していることも示しています。これらは、仕上げていくと、見えにくくなってしまいますので、このタイミングで報告するのがベストだと思うのです。
この報告書については、住まい手のみなさんから、「工事のことが良くわかって勉強になるな~。」と言われることが多く、とても楽しみにしていてくれるようですので、作成する方も、読んで楽しいように心がけます。現場に入っている職人さんの写真と名前も出来る限り入れるようにしていますし、それぞれの材料の説明も丁寧にするようにしています。
 
さて、猛暑の夏を乗りきって9月に入ると秋の気配が… 監督の渡部さん「10月末が引き渡し予定ですよ。大丈夫ですか~。」
 

つづく