投稿日:2019年05月07日

住宅医の改修事例報告 87例目


滋賀県「大津の家」2階建てから平屋へ減築改修工事

報告者: 株式会社坂田工務店  市川由美子/住宅医

■改修概要
設計者: 株式会社坂田工務店  市川由美子
報告者: 株式会社坂田工務店  市川由美子
所在地: 滋賀県大津市
主用途: 一戸建ての住宅
築年数: 改修当時築32年(昭和58年新築)
規 模: 木造2階建て(地下室付き)/ 在来軸組工法
敷地面積:240㎡  [72坪]
延床面積:169.68㎡ [51坪]⇒ 113.05㎡[34坪]に減築
          <工事範囲 99.51㎡[30坪]>
工 期: 2015年10月~2016年2月

■建築地の気候風土
比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として古くから栄え、現在も 趣きのある街並みを形成している地域です。東に比叡山、西に 琵琶湖、その間の緩やかな傾斜地に位置しており、東西の風の 通りもよい状態です。

■改修に至った経緯
ご家族構成:ご夫婦と20代の息子さんと娘さんの4人家族
息子さんが電車好きということと、広めの敷地が魅力で購入された駅近のお住まいは、道路と敷地の段差が80㎝程度あり、建物は地下室付きの 地上2階建て。
重度の知的障害がある息子さんは段差を極度に苦手とされていることと 奥様のご両親の介護の経験から段差が全くない家にしたいとお考えで 当初は地面を全面削り取って道路からフラットには入れる平屋を新築 したいというご相談でした。
地面を削ると、周囲の家にも不具合をもたらす可能性があることや 土留め擁壁のコストのことなどご説明したところ、2階を撤去する減築 改修工事で進めることとなりました。

■既存建物:台所と浴室が2か所づつある二世帯住宅



・立地が気入って購入されたものの建物には不満が多い。 

■既存建物調査

・木構造は概ね良好と判断しましたが、解体中に基礎が無筋であり、 一部にひび割れもあることが判明しました。
RC造の地下室の配筋図を確認し、現在のコンクリートの状況も 良好であることから、木造部分の基礎も鉄筋コンクリートであると の思い込みがありました。鉄筋探査機などを使い確実に判断すべき だと反省している点です。

■ご要望① 1段も段差のない住まい

道路から一階床高さまで1350mmの段差解消については 施主様と様々検討した結果、省スペースで年老いても 利用可能な昇降機を設置することにしました。

■ご要望② 2台分のゆったりした駐車場が必要

2台分の駐車スペースと昇降機を設置するため、緑豊かな前庭をやむなく撤去しスペースを確保しました。

・軒先を低く抑え、昇降機を板張りの壁で覆うなどし、出来るだけ柔らかい印象になるよう工夫しました。

・また、両隣の緑豊かな外構に続くよう、ささやかながら植栽スペースを用意し、緑化を促しています。

■ご要望③ 大きな声を出すことがあるので隣家からできるだけ離したい

北側に奥行きのあるリビングとし、南面に深い庇と両袖壁に囲われたデッキを配し、光を取り入れながらも少し奥まった感覚で安心感が得られるよう計画しました。

■ ご要望 ④ リビングの横に着替え部屋が必要
■ ご要望 ⑤ 寝室は一人ずつの個室にしたい
■ ご要望 ⑥ 寝室のうち1室はトイレに直接入れるようにしたい

・長い廊下と主寝室・洋室1は天井までの建具と欄間ガラスでつないで閉塞感をなくし、通風・明かりを確保。また、可変性も持たせています。
・ 耐力壁は既存基礎・大梁・火打ちを活かして構成。

■劣化対策(維持管理)

■耐震性能

・解体時に無筋であることが判明した基礎を全面補強することは時間的のも予算的にも難しかったため耐力壁線を中心に差し筋したうえで鉄筋コンクリートを既存基礎に添え打ちすることとしました。

■断熱性能・省エネ性能

建物全体に深い庇をかけ、全ての居室に掃出し窓を設け通風を取っています。

■バリアフリー性

■火災時の安全性

■性能診断結果概要

■完成

■総括

本物件は住宅医スクール受講前の工事で、基礎が無筋であることを調査時に見落としていたり、省エネ性能が基準値クリアした程度でよいと考えていたことは反省すべき点です。 しかしながら、様々なご要望に一つ一つ応えるだけでなく、採光や通風、耐震性、 周囲の景観や将来的な可変性等、設計者として住まい手様が計画中には気づきにくい部分 を織り交ぜてデザインできたのではないかと思います。
膝がいたいとおっしゃる奥様もできるだけ階段を利用して、いつまでもお元気に過ごして いただきたいと思い、玄関ポーチの階段の両側に無垢の木の手すりをつけたところ、 息子さんが自然に階段を利用するようになられたことは設計者としてもうれしい限りです。
3つの寝室を天井までの建具で間仕切り、開いたり閉じたりしやすいようにしたところ、 3部屋が4人の寝室となり、広い個室が今では娘さんの「ヨガ教室」として利用されています。
住宅医スクールで学ぶ改修内容を6つの性能ごとに分析する方法は、様々な視点で建物や 改修内容を確認でき、出来ていることとできていない点がより明確になりました。
今後は、各性能の向上を目指して取り組んでいきたいと思います。


投稿日:2019年04月09日

住宅医の改修事例報告 86例目


熊本県「菊池の家」改修工事

報告者:Space Lab.一級建築士事務所 佐藤健治/住宅医

■改修概要
設計者:Space Lab.一級建築士事務所 佐藤健治
報告者:Space Lab.一級建築士事務所 佐藤健治
所在地:熊本県菊池市
用途:一戸建ての住宅(農家住宅)
築年数:62年
(1951年:新築→1971年:増築→数度のリフォーム→現在に至る)
構造:木造2階建/在来軸組工法
家族構成:4世帯(7人)
延べ床面積:164.22㎡
改修床面積:164.22㎡(内、増築6.24㎡)
工期:2014年12月~2015年4月(約5ヶ月)

建築地の周辺環境
のどかな田園風景の中に、小さな神社が点在する

改修に至った経緯
希望予算内では、新築で4世帯が住まえる間取りは難しかった為

■改修の希望内容
屋根全葺き替え
外壁全張り替え
電気配線全取替
浄化槽の新設
住宅設備、配管全取替
4世代が住まえる間取り

改修前
〈劣化対策〉

  • 小屋裏換気は設けられていなかったが、気密性が低かったため、小屋裏の状態は悪くなかった。
  • 雨漏れが未補修で、天井材が剥がれたままだった。
  • 外壁は、サイディング及びケイカル板のようなものが構造躯体に直貼りしてあり、コーキングがなく、 浮き、剥がれ見られ、北面はカビが発生していた。
  • 浴室の躯体が水漏れにより腐朽していた。

〈耐震性〉

  • 昭和46年の増築部はブロック基礎、その他は、無筋コンクリート基礎だった。
  • 壁は、一部土壁で、その他は、柱のみで、筋違は全く入っていなかった。
  • 屋根は、セメント瓦葺き。
  • 柱材の本数が著しく少ないうえに、雨漏れにより腐食もしていた。

〈省エネルギー性〉

  • 給湯器は、省エネタイプではない一般的なものを使用していた。
  • 暖房は、エアコンと石油ファンヒーターを使用していた。
  • 照明は、白熱電球及び蛍光灯だった。
  • 湿式の浴室で、保温性が悪く家族が多いので冬場は入浴の都度たし湯を行っていた。

〈バリアフリー性〉

  • 玄関及び土間は200~300mmの段差があり、各部屋間にも10mm~30mmの段差があり、つまずきやすい状態だった。
  • 階段は急勾配で手摺はなく踏面も狭かった。
  • 浴室は、湿式で浴槽は深くて小さく高齢者には、跨いで入るのが大変そうだった。

〈火災時の安全性〉

  • 防火地域の指定はなく22地域外。
  • 収納が少なく物があふれ、避難経路が確保できてない状態だった。
  • 内装は、プリント合板で防火性のないものだった。
  • 電気配線が古く漏電の恐れがあった。
  • 屋根、外壁共に劣化し防火性が期待できない状態だった。

■平面計画
〈一階平面図〉

■改修後
〈劣化対策〉

  • 屋根をガルバリウム鋼板及び陶器瓦に全面葺き替えを行い、軒先及び棟換気を設けた。
  • 外壁をサイディング張りに全面張替え、通気層を設けた。
  • 浴室をUBに取替に伴い腐朽していた構造体の取替を行った。
  • 腐朽している土台や柱・大引きは撤去し、新たな材を使用した。
  • 設備の更新に伴い、配管の全取替を行った。
  • 軒を深くし(1m)、外壁の劣化防止に努めた。

〈耐震性〉

  • 基礎のひび割れ部分は、補修を行なった。
  • 腐朽している構造材は取替え、床束、大引、根太を増し補強を行った。
  • 柱を3尺ピッチで増やし、筋違や構造用合板で耐力壁を設けた。
  • 接合部は、新規金物で補強した。
  • 床は、捨て貼りで構造用合板 12mmの上にフローリング15mm仕上げとした。
  • 屋根は、一部をガルバニウム鋼板とすることで、軽量化を図った。

〈断熱性〉

  • 天井:ロックウール100㎜
  • 壁:ロックウール75㎜
  • 床:A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種b50㎜
  • 1階リビングライニングは、天井も他の居室より面積が広く、滞在時間が長い為天井にA種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種b50㎜を施した。
  • 窓は、一部を除いてアルミサッシのペアガラスに取り替えた。

UA値 改修前4.11改修後0.92  NA値改修前8.7改修後1.6

〈省エネルギー性〉

  • 設備機器を取り替えた。(給湯器、トイレ、水栓)
  • エアコンは、省エネ性能の高い新型に買い替えた。
  • 照明は、一部を除いてLEDに変更した。
  • 浴室は、ユニットバスに変更し、追炊きのできるものとした。
  • 屋根、外壁の全面交換を行ったことで気密性の向上を図った。
  • すだれの設置し、冷房負荷の低減を行った。

〈バリアフリー性〉

  • 床を張替、室内の段差を解消した。
  • 階段は、掛替を行い、勾配を緩くした。
  • 玄関上がり框、トイレ、廊下、階段には手摺りを設置した。
  • トイレを和式から洋式に、浴室はUBに取替た。
  • 玄関ドア及び各部屋間の建具は、引戸とした。
  • 玄関アプローチにスロープを設けた。

〈火災時の安全性〉

  • 平面計画を整理し、室内の段差を解消することで、避難経路の確保及び明確化を図った。
  • 内装は、下地プラスターボード9.5mmに準不燃のヒビニールクロス仕上げとした。
  • 全ての電気配線のやり替えを行った。
  • 屋根を耐火性に優れたガルバリウム鋼板と陶器瓦とした。
  • 外壁をサイディング張りとした。
  • キッチンの取替を行い、周囲には不燃のキッチンパネルを施した。

■性能診断結果概要

※今回、一次エネルギー評価を行っていない為
  省エネルギー性の値は出ていない

■総括

  • 本物件は、住宅医スクール受講以前の物件であり、主に耐震性及び断熱性の知識が不足していました。今後は、基礎補強を含めた総合的な耐震性能の向上に努めて行きます。
  • 4世帯が住まえるプランにすると共に、安心して住まえる住環境の向上を目指し、意匠的に心地の良い空間と耐震性
  • 省エネルギー性の向上を限られた予算の中で追求しました。
  • 屋根の形状は、改修前とほぼ同じだが、外観の雰囲気が変わりつつも、リビング天井には、既存の梁が見えたりすることから、懐かしさと、新生活のわくわく感の両立が出来たのではないかと思います。
  • 省エネルギー性の向上を限られた予算の中で追求しました。
  • 屋根の形状は、改修前とほぼ同じだが、外観の雰囲気が変わりつつも、リビング天井には、既存の梁が見えたりすることから、懐かしさと、新生活のわくわく感の両立が出来たのではないかと思います。

佐藤健治

投稿日:2019年03月08日

住宅医の改修事例報告 85例目


熊本県「球磨の家」改修工事 

報告者: 新産住拓株式会社 桝本侑加/住宅医

■改修概要
設計者:新産住拓株式会社 桝本侑加
報 告:新産住拓株式会社 桝本侑加
所在地:熊本県球磨郡
主用途:一戸建ての住宅
築年数:築30年(平成1年新築)
規 模:木造2階建/在来軸組工法
敷地面積:1118.38㎡[338.31坪]
延床面積:280.89㎡[84.96坪]
着 工:2017年11月
竣 工:2018年3月

■建築地の気候風土
「球磨の家」は熊本県の南東端に位置し、周囲を山地に囲まれた低く平らな地形(盆地)にあります。
盆地特有の気候で日中と夜間、夏と冬に温度差があり、湿度が高く、特に秋から冬にかけて霧の発生が多い地域となります。

■概要および改修に至った経緯
ご両親からお住まいを譲り受け、住み継ぐことがきっかけとなり計画がスタートしました。
新たに生活されるご家族のライフスタイルに合わせた間取りや断熱性・耐震性の向上を含め改修プランの検討を行いました。
また、隣地の建物との関係でプライバシー性の向上も必要とされる改修となりました。

■建物調査
建築時当初の図面と現地確認のため、2017年6月に住宅医2名を含む計5名(弊社社員)にて調査を行いました。

現調写真

〈劣化対策〉
小屋裏には著しい雨漏れ跡などはなく、構造材に腐食がない健全な状態でした。
また、床下空間も布基礎で湿気対策が施されており、蟻道や構造材の腐食がないことも確認いたしました。
〈耐震性〉
布基礎の上に木造2階建て、屋根は陶器瓦で重い建物となります。
既存図を基に一般診断法を用いて構造計算を行った結果、上部構造評点が0.43となり倒壊する危険性が高いとの判定となりました。
南側の2階隅柱は通し柱ではなく、支えの柱も入っていなかったこともあり、2階は南東側に約6.1/1000の傾きがありました。

既存各階平面図

〈温熱・省エネルギー性〉
新築当初から床・壁・天井に断熱材が施されている建物で
UA値1.58W/㎡K(外気温2.8℃の時、自然室温4.3℃の目安温度)であったが、
H28年省エネ基準値に比べると断熱性能の向上が必要な建物だとわかりました。

・床、天井断熱:押出法ポリスチレンフォーム保温板Ⅰ種厚さ25mm
・壁断熱:外張り断熱(押出法ポリスチレンフォーム保温板Ⅰ種厚さ25mm)
・サッシ:金属製建具、単板ガラス
・玄関:木製建具

〈バリアフリー性〉
建物内部の段差は各居室間ですべて段差がある状態でしたが、廊下幅は全て800㎜以上確保されていました。
ご両親が住まれていたこともあり、手すりの設置などバリアフリー対策がしっかりと施されているお住まいでした。
階段は手すりを設けられていましたが、直階段だったため小さなお子さんが足を踏み外した場合に下まで転落してしまう危険性がありました。

〈火災時の安全性〉
防火地域の指定はなく、法22条地域外でした。
現状では住宅用火災警報器は未設置の状態で、キッチンのコンロ前はタイル張り、壁・天井はプラスターボード下地となっておりました。

〈6つのものさし・現状〉
調査結果を基に6つのものさしで評価すると、耐震性と断熱性の数値が比較的低いことがわかりました。

■改修計画
診断結果やご要望の住まい方を考慮し、改修する上で大きく4つの項目をメインに検討いたしました。

①プライバシーの確保
 →改修前は南側の駐車場からのアプローチを利用されていました。
  隣地のビルや駐車場の人通りが多いので、プライバシー性を高めるためにメインのアプローチを東側の庭へ変更しました。
  既存玄関は今まで通りお客様用として利用し、普段使いのファミリー玄関をメインアプローチ側に新設しました。

②大規模な梁の掛け替え
 →2階の傾きの改善と、広くて明るいLDKを目指しました。
  詳細については次項〈耐震性〉にてご説明いたします。
③断熱性能の向上
 →地域特有の昼と夜の温度差や湿気対策を考慮した断熱計画を検討しました。
  詳細については次項〈温熱・省エネルギー性〉にてご説明いたします。
④シンプルな家事動線の提案
 →家事負担軽減の為にキッチン・洗面・脱衣室を一直線に配置し複雑な空間構成にならないように配慮しました。

家事動線の工夫

■改修後の性能向上
〈劣化対策〉
基礎のひび割れの補修を行い、床下は防蟻処理散布を行いました。
軒先からの雨水侵入を防ぐために面戸板を新しく設け、劣化防止に努めました。
床下や小屋裏空間を容易に点検できるように点検口の新設しております。
〈耐震性〉
1階・2階の耐力壁のバランスを考え筋交いや構造用合板を配置し、上部構造評点1.2を確保しました。
また、2階の傾きを許容範囲内にするために補強の柱を新しく設けました。
同時に既存の柱を抜くために1階小屋梁の組み換えも行い、住い手の希望する広がりのあるLDKの空間を実現させました。

資料①:リビング平面図 改修前後

資料②:2階補強の対策と現場写真

〈温熱・省エネルギー性〉
床・壁・天井の断熱材入替、窓の断熱性能向上により熱の損失量を抑えて冬の底冷え対策を行いました。
改修後はUA値1.58W/㎡K→0.53W/㎡Kへと向上させ、外気温が2.8℃の時、自然室温(目安)10.0℃と外気温と比べて温かいお住まいへといたしました。
また、結露計算を行い、内部結露が発生しないことを確認しております。
湿気対策として、一部内装材に調湿効果のあるものを用いました。(無垢材の床・赤土の塗壁)
・床:高性能押出法ポリスチレンフォーム保温板、厚さ50mm
・壁:アクリアネクスト14K(高性能グラスウール16K同等品)厚さ85mm
・天井:グラスウール10K、厚さ100mm二重敷き
・サッシ:樹脂と金属複合材料建具(Low-Eガラス)
・既存利用するサッシ:樹脂製内窓(和紙調単板ガラス)

〈バリアフリー性〉
建物内部の敷居を外し、居室間は全て段差のない構造のものといたしました。
危険性を心配されていた階段は掛け替えを行い、途中で踊り場を設けました。

〈火災時の安全性〉
キッチン・寝室などには住宅用火災報知器を設置いたしました。
キッチンの内装は天井・壁をプラスター下地、クロス仕上げとしております。

〈6つのものさし・改修後〉
耐震性は旧耐震基準から平成12年耐震基準まで性能向上いたしました。
断熱性は昭和55年省エネ基準から断熱等対策等級4へ性能向上させ、快適に過ごせるお住まいへと改修いたしました。

■改修前後の写真

■総括
今回の改修は住い手のライフスタイルに合わせた間取りの変更をメインとした改修となり、
住い手のご希望やこだわりをくみ取りながら、耐震性・断熱性能の向上を行いました。
すべてを新しくするのではなく、本来の趣や思い出の部材を残すことにも積極的に取り組み、
ご家族の思い出と共に住み継ぐことの大切さを改めて感じました。
計画段階から住い手のご夫婦お二人には幾度もお打ち合わせの時間をいただき、
また先輩スタッフのサポートや現場スタッフの協力により無事に完成することができ感謝しております。
そして、改修工事においても着工式・上棟式・お引渡し式を行い、
ご家族皆さんと一緒に節目を大切にしながら工事を進めることができ私にとっても貴重な時間となりました。
改修工事をする際に目に見えない部分でも安心して住んでいただくために、
住宅医スクールで学んだ6つのものさしを判断基準にし今後も知識を深めて実践していきたいです。

新産住拓株式会社 桝本 侑加