投稿日:2017年11月10日

2017年12月20日構造講習会


171220 構造講習会案内

投稿日:2017年11月06日

事例報告(改修事例)2017-74


広島県「東広島の家」改修事例報告

設計者: ef設計室/梶田 栄子
報告者: ef設計室/梶田 栄子
施工者: (有)フカガワ/梶田 正文
所在地: 広島県東広島市
地域: 市街化調整区域
主用途: 一戸建ての住宅
築年数: 44年
規模: 木造平屋 一部2階建
敷地面積: 不詳
建築面積: 193.29㎡
延床面積: 222.40㎡
着工: 2005年 3月
竣工: 2005年11月(9ヶ月)
家族構成: 夫婦+子ども3人(成人のため帰省時のみ)+老夫婦

改修前の外観                                  改修前の内観

■2004年、15年前の改修事例報告です。
この家は、1961年(昭和36年)に自己所有の山の木を伐り出して建築され、
以来大切に住んでこられた、ご家族にとって思い入れのある家です。
この地方独特の、赤瓦に真壁、漆喰塗りという佇まいで、しっくりと風景の中に溶け込んでいます。
しかし、当時築44年という築浅ながら、2001年3月におきた震度5弱の芸予地震で打撃を受けており、
温熱環境や使い勝手への不満もあったことから、今後きちんと安心して住み継ぐために全面リフォームを希望されました。

 

建て主さんからいただいた要望は、次のようなものでした。
要望 ・寒く暗い家を心地よく暮らせるようにしてほしい。
・三世代が気兼ねなく暮らせるようにしてほしい。
・自然のエネルギーをできるだけ利用して暮らしたい。
・部分的な増改築を繰り返してきた家を、きちんと直して次の世代に
住み継げるようにしたい。
・外観はできるだけ残してほしい。 
【改修計画の要点】
・現況は玉石基礎であるが、耐震性向上のために基礎を新設する。
・外観の雰囲気を残して耐力壁を設け、断熱性を向上させる。
・内部はOMソーラーの技術を用いてオープンな空間を作る。
・薪ストーブやウッドデッキなど、暮らしの楽しみが広がる家とする。
・老夫婦+夫婦+子どもの3世代が、気兼ねなく仲良く暮らせるようにゾーニングする。
・和室は元の姿を留める。

【現況調査】

和室 床の間の壁は、芸予地震の際のひび割れを確認。

 

天井裏は、無断熱。壁は、土壁のみ。

 

床下は、防湿コンクリート無。玉石基礎で、無断熱である。

 

3日間の温度測定(2004年12月)8℃~12℃での生活実態を確認した。

 

サーモカメラでキッチンを撮影。(2004年12月)

 

サーモカメラで外部より暖房した部屋を撮影。(2004年12月)

 

【解体】

解体作業 外部             解体作業 外部

 

【耐震改修】

地中梁と耐圧盤により基礎を作った。  外周部に新規の基礎を作り耐力壁を設けた。

 

構造用合板t=9㎜により耐力壁とした。 告示1100号による格子壁にて補強した。

 

【断熱改修】

屋根断熱 ネオマフォームt=60㎜にて断熱した。

壁断熱 ネオマフォームt=35㎜にて断熱補強した。

 

天井断熱 パーフェクトバリアt=100㎜を敷込み
屋根面で集熱した空気をまわすため基礎断熱とした。
立上部 スタイロフォームt=60㎜
水平部 スタイロフォームt=25㎜

 

【その他】

OMソーラー ガラス集熱面施工

 

【完 成】

南面外観       入母屋に赤瓦、漆喰壁。周囲の風景に溶け込むように改修した

 

和室よりリビング方向をみる      和室 元の姿に復元した

 

リビングより和室方向をみる       小屋裏よりリビング方向をみる

 

北側外観           キッチン         玄関内部

 

 

築44年、平成5年に水回りを増築さていたこともあり、
建て主様ご家族の中で全面リフォームへの反対意見もあったと聞いていましたが、
出来上がった家を大変喜んでいただくことができました。
「ちょっと進んでは立ち止まり、考え、」を繰り返しながら、施工者や職人の方、
建て主さま関係者の方のご協力により無事竣工できたことに、感謝しております。
15年前の改修ということで、当然住宅医スクールを受講する前の事例ですので、
今振り返ると反省する部分もたくさんあります。スクールで学んだ内容は、
「ちょっと進んでは立ち止まり」悩んだことを、しっかりと理論的実践的に裏付ける内容でした。
この学びを礎にして、古くてもきちんと再生させていくことを目標に、
改修工事に積極的に関わっていきたいと思います。

 

投稿日:2017年10月04日

日独木造建築シンポジウム2017


日独の木材や建築の違いを明確にする狙いでの開催で、
日本では住宅医でもおなじみの腐朽やシロアリの被害がありますがドイツではかなり少ないです。
そのあたりを住宅医の講師でも来ていただいた山崎先生に紹介いただきます。
温熱環境や生活の違いを小泉先生に紹介いただき、日独の持ち味を議論する会です。
日独木造建築シンポジウム2017