投稿日:2015年06月09日

住宅医公開検定会2015@岐阜のご報告


去る5月28日(木)・29日(金)、岐阜県立森林文化アカデミーにおいて、2015年住宅医検定会が行われました。

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この日は、アカデミーの「木造建築病理学講座」2013年度の開講式でもあります。講座責任者の小原准教授から、挨拶とガイダンスかあり、受講生、講師の自己紹介が行われました。

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検定会は住宅医協会理事の塩田佳子さんが司会を務めました。

昨年度の住宅医検定会は岐阜・東京・大阪・浜松と4か所で開催され、計12名が受検しました。今年度も昨年度と同様4か所で開催予定です。岐阜県立森林文化アカデミーで開催される検定会は年度で一番早い時期に開催されます。

2015年度は計5名の方が発表されました。

 

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第1番目はMSDの日野弘一さん。兵庫県宝塚市・築51年平屋建て住宅の改修事例を発表していただきました。

 

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第2番目は紙田材木店の田原義哲さん。岐阜県加茂郡にて無垢材を使った住宅の設計・施工をされています。2013年住宅医スクール大阪の修了生です。今回は築100年程の古民家の改修を発表していただきました。

 

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第3番目は、一級建築士事務所MUKの村上あさひさん(設計担当)と西紋一級建築士事務所の西恭利さん(施工担当)の共同発表です。村上あさひさんと西恭利さんは2008年木造建築病理学修了生です。発表していただいた物件は築34年戸建て住宅の改修です。

 

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第4番目は、ネクスト名和の名和豪敏さん。岐阜県岐阜市で設計・施工・ガスの販売をされています。築27年の戸建て住宅の一部を改修し、将来的なリフォーム計画を含め発表していただきました。

 

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第5番目は、Bois設計室藤田敦子さん。神奈川県で設計事務所を運営されており、住宅医スクール東京2013年修了生です。マンションリフォームの発表をしていただきました。

 

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それぞれのプレゼン後には、温熱・構造・意匠等それぞれの専門分野の審査委員から、質疑やコメントがあり、後日合否が発表されます。会場の方にはコメント用紙を記入していただき、後日発表者の方へ送られます。聞く方も発表する方も皆真剣です。

それぞれ全く異なる状況の改修事例を発表していただき、大変勉強になりました。

 

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検定会の後はアカデミーの学生さんの手料理が並ぶ懇親会です。講座責任者の小原准教授から乾杯の挨拶です。お箸もお酒も進み、改修や住宅医等の話題で大いに盛り上がりました。

 

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木造建築病理学2日目4・5限の講義「依頼者に対する報告書の作成と説明」では1・2年生合同でワークショップを行いました。三澤文子氏と滝口泰弘氏の共同授業です。

まずは「既存ドック調査報告書」について滝口さんより事例を発表していただきます。

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その後4つグループに分かれ、各々意見を出し合います。受講生の方は建築を初めて勉強する方からベテランの実務者の方、設計・施工の方まで幅広い方が集まっています。それぞれの視点で意見を出していただく事で、より良い報告書へとブラッシュアップしていきます。実際にこのワークショップで出た意見を反映しながら、毎年報告書を更新しています。

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最後はグループ毎に発表をしてもらいます。今回もたくさんの意見が集まりました。

投稿日:2015年06月05日

住宅医スクール2015 東京 第1回のご報告


6月4日(木)、住宅医スクール2015東京・第1回が開催されました。
初回として、スクールの概要説明の後「木造建築病理学の必要性」「建物調査と報告書の作成」

「木造建築病理学の実践」「住宅ストックの未来」という4つの講義が行われ、
44名が受講されました。

 

第1講義「木造建築病理学の必要性」
三澤文子氏/MSD+Ms建築設計事務所主宰、岐阜県立森林文化アカデミー客員教授

三澤さん

第1講義は、(社)住宅医協会理事でもある三澤文子氏により「木造建築病理学の背景と取組」と題して、
住宅医スクールで学ぶことの根幹をなす木造建築病理学についての説明と共に、
来るストック社会や住宅の長寿命化を見すえ、場当たり的でない住宅改修を行うために必要な知識や診断技術、
具体的な改修事例の報告などから、建築士や工務店が既存住宅改修をどのように捉え何をすべきかなどについて
詳細な解説をしていただきました。

 

第2講義「建物調査と報告書の作成」
滝口泰弘氏/滝口建築スタジオ 代表

滝口さん

第2講義は、(社)住宅医協会理事でもある滝口泰弘氏により、既存住宅改修のために行う詳細調査方法について
講義が行われました。
現在の公の既存住宅調査手法である既存住宅インスペクションガイドラインの説明や、ガイドラインに基づいた

既存住宅現況検査の概要、これらインスペクションと住宅医などの違い、国主導のリフォーム施策の背景などを

説明していただきました。
また、住宅医の調査手法として既存ドックシステムで採用している診断項目やレベルの設定、
建物調査のポイント、受講生や住宅医スクールOB生参加による実際の調査診断の流れや費用等について、
解説していただきました。

 

 

第3講義「木造建築病理学の実践」

豊田保之氏/トヨダヤスシ建築設計事務所 代表

豊田さん

第3講義は、(社)住宅医協会理事でもある豊田保之氏により、住宅医による木造住宅改修事例として、
調査診断から改修設計、工事監理という実務の一連の流れ、耐震・温熱に関わる各種性能を向上させるための手法、
土壁がある場合の改修手法などについて詳細に解説していただきました。
また改修後の光熱費調査などから、改修前後で建物性能がどのように向上したかについてもお話しいただきました。

 

第4講義「住宅ストックの未来」
深尾精一氏/首都大学東京名誉教授

深尾先生

第4講義は、首都大学東京名誉教授・深尾精一氏により、住宅の長寿命化に関する様々な課題について

お話しいただきました。
木造住宅に関する様々なデータから建築ストックの現状と予測、住宅の長寿命化に関わる問題提起、
国が検討しているリフォーム政策の整理や中古住宅の評価のために必要なインスペクションの位置づけなど、
時に軽妙な語り口で分かり易く解説していただきました。
また、ご自宅の改修事例の紹介から、家族構成の変化による間取りの変遷や、劣化事象の解説など、
多くの写真と共に具体的にお話しいただきました。
以上で第1回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

 

次回第2回は、住宅改修の構造に関わる法規の整理、構造的不具合の原因と対策、
住宅改修における不動産仲介の取組みをテーマに講義が行われます。
住宅改修設計には構造に関する知識が不可欠です。何よりも実務に役立つ貴重な知識となり得ますので、
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(関東事務局 小柳)