投稿日:2015年01月11日

事例紹介2015-42 愛知県新城市


愛知県新城市での詳細調査報告  戸田工務店 佐藤明宏

 

調査の概要

■所 在 地 愛知県新城市大宮
■調査日時 2014年10月20日
■構造規模 木造平屋建て
■床 面 積 約174㎡(約53坪)
■築 年 数 約147年~
■改修履歴 約147年前に現在の場所へ移築した際に屋根を組替えている。
ダイニングキッチンを増築(築年不明)。約40年前に和室(仏間)を改装。
約30年前に北面の瓦のみを葺き替え。倉庫、洋室、トイレの改修 。現在に至る。

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ライフスタイルの変化に伴い、改修計画をご検討中のお客様からご相談を頂きました。
お客様は「価格の安さ、値引き率を前面に打ち出すリフォーム会社」に、違和感を覚えてみえました。
詳細調査後、改修計画を提案させていただくために、今回の調査の運びとなりました。

 

三澤先生、住宅医、MSDスタッフ、住宅医スクール受講生(浜松)・静岡木の家ネットワークのメンバー・戸田工務店 スタッフの計17名で調査を行いました。タイムスケジュール、役割分担等打合せの後、調査開始。調査前日が大雨でお天気が心配されましたが、調査日はお天気にも恵まれ、外部の調査も順調に行うことができました。

 

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▲地盤調査の様子
5箇所について地盤調査を行いました。

 

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▲外部劣化調査の様子
劣化状況を調査しました。

 

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▲内部調査の様子
室内の採寸、劣化状況の確認、柱の傾斜・床レベル等を測定しました。

 

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▲内部調査の様子
浴室の段差等の確認をし、バリアフリーの状況を把握します。

 

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▲1階床下調査の様子
敷土台の水浸み、蟻害が確認されました。
含水率計により、土台・束・大引・根太・床下地板の含水率を測定しました。
床下の断熱材は確認されませんでした。

 

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▲小屋裏調査の様子
水浸み(雨漏り)のあとは確認されませんでした。
断熱材が天井、屋根ともありませんでした。
壁には土壁が確認されました。
断熱材の現況を知ることで、
改修後の温熱環境の提案をシミュレーションと共に、より具体的に提案できます。

 

小雨が降る中での調査でしたが、事故・怪我もなく、調査をすることができました。
一人ではとうていできないレベルの調査を、住宅医の既存ドックを活用することで、効率よく正確に調査することができ、ご協力頂いた皆様にお礼申し上げます。

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▲プレビュー後の意見交換会の様子
11月26日、大阪にて診断レポートのプレビューを行いました。調査参加者で意見を出し合い、診断レポートの精度をあげます。

 

未調査の部分もありますが、このような調査をすることで「壊してみないとわからない」を極力減らすことができ、構造計画、温熱環境計画、意匠計画、補修・改修計画等をブレることなく具体的にご提案しやすくなりました。

 

住宅医スクールを受講中のメンバー、共に勉強中のワーキンググループのメンバー、同じ会社のスタッフに参加してもらい、勉強させていただけたことはありがたい機会でした。そして、今回作成していただいた報告書・現況図面はいずれも想像を超える内容のものであり、報告までの時間や費用についても十分に納得のいくものでありました。

 

初めて調査に参加しましたが、
専門家がチームを組んで詳細調査を行う「既存ドック」の有効性を体感しました。
設計の差別化になるし、何よりもお客様に現状を知っていただくことができます。
このシステムを、エンドユーザーに広く認知してもらえることを願います。
ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。