投稿日:2014年10月07日

住宅医スクール2014 大阪 第4回のご報告


9月27日(土)住宅医住宅医スクール2014大阪、第4回が開催されました。

第4回は「木材の劣化と対策-2」、「防蟻対策の実務」、「構造的不具合の原因と対策-3」、という3つの概要講義、および特別講義として桝田洋子氏による「限界耐力計算のやさしい解説」というタイトルでお話をいただきました。講義の後には懇親会が開かれ意見交流の場となりました。

昨年度からの継続受講生や修了生も合わせて、37名が参加しました。

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第1講義 「木材の劣化と対策-2」 ~木材の劣化と診断
矢田茂樹氏/横浜国立大学名誉教授

木材の特性に始まり、木材の腐食劣化の様子などを多くの実物サンプルを見る事が出来ました。
また、建物を調査する際の診断機器などの解説もして下さり実務に役立つ講義となりました。

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多くの実物サンプルを紹介して下さり、講義終了後は受講生からの個別質問に答えて下さりました。

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第2講義 「防蟻対策の実務」 ~シロアリ駆除と予防法の事例
水谷隆明氏/阪神ターマイトラボ代表

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シロアリの土壌からの進入パターンの特徴を水谷氏の多くの調査事例を元に説明して下さいました。シロアリの生体や蟻道についての解説の他、薬剤研究者独自の目線からの、少ない薬剤での蟻害駆除方や、薬剤と人体への影響についてのお話しなど、興味深い内容となりました。

 

第3講義 「構造的不具合の原因と対策-3」 ~伝統木造の耐震設計事例
桝田洋子氏/(有)桃李舎代表

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木造建築の耐震性能を貴重な実験動画などと共に紹介して下さいました。
実務での耐震補強や長屋救済の事例のお話をして頂きました。


第4講義 「住宅改修実例を語る-4」 ~限界耐力計算のやさしい解説
桝田洋子氏/(有)桃李舎代表

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伝統木造の耐震について、土壁、小壁、貫などの耐力計算をわかりやすく解説をして下さいました。
受講生の方からは「難しい耐力計算がわかりやすかった」とお聞きしました。


単発の受講も可能ですので、ご希望の際はお気軽に事務局までご連絡下さい。
(大阪事務局 新井)

 

 

 

投稿日:2014年10月07日

住宅医スクール2014 浜松 第3回のご報告


9月11日(木)、住宅医スクール2014浜松、第3回が開催されました。

今回は、劣化・維持管理をテーマに「木材の劣化と対策-1」「木造建築物の耐久性能と維持管理方法-1,-2」「住宅改修事例を語る-3」という4つの講義が行われ、31名が受講されました。

 

第1講義 「木材の劣化と対策-1」  ~木材の劣化と診断

簗瀬佳之氏/京都大学大学院農学研究科助教

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第1講義では、生物の劣化の基礎として、シロアリや乾材害虫の生物特性や、腐朽菌による木材の生物劣化について解説していただきました。特に、腐朽後の木材の細胞壁構造の比較が、専門的でありながらも解りやすく、とても貴重な講義でした。

 

第2講義 「木造建築物の耐久性能と維持管理方法-1」 ~木造建築物の劣化、診断、補修の基礎

中島正夫氏/関東学院大学 建築・環境学部教授

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第2講義では、腐朽・蟻害対策として、実務だけではなかなか知り得ない各種薬剤処理をした材料の構造性能との関係性や、接合金物の耐久性など実験データによる比較に受講生からは驚きの声が上がっていました。 また、集成材の建築物の耐久性実態調査もたいへん興味深いものでした。

 

第3講義 「木造建築物の耐久性能と維持管理方法-2」 ~木造住宅劣化事例 Q&A

中島正夫氏/関東学院大学 建築・環境学部教授

小野雅之氏/小野育代建築設計事務所

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第3講義では、剥離した集成材の補修方法や、劣化した木造住宅の改修事例など、維持管理方法について学びました。 後半のQ&Aでは、実際の調査、改修事例を基にした質問ということもあって、興味深く聞き入ってしまいました。

 

第4講義 「住宅改修事例を語る-3」 ~地域で改修設計・施工を支える技術集団

滝口泰弘氏/NPO法人 WOOD AC 理事

図4

第4講義では、住宅改修事例について多くのスライドとともに解説を頂きました。 「山とつながる」美濃の地域の特性を生かしながらの改修事例、地域や近隣への配慮など、浜松にも置き換えて考えられるような、失敗談を交えての実例紹介の講義でした。

 

第3回 懇親会 ~バールマブチにて

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第3回を迎え、受講者同士もすっかり打ち解け、和やかなムードの中、講義では聞けなかった質問も飛び交っていました。

 

(浜松受講生 石牧)

投稿日:2014年10月06日

住宅医スクール2014 東京 第5回のご報告


10月2日(木)、住宅医スクール2014東京・第5回が開催されました。
今回は、温熱・省エネをテーマに「温熱環境の改善と対策-1」「温熱環境の改善と対策-2」「温熱環境の改善と対策-3」「温熱・省エネ改修の実践」という4つの講義が行われ、31名が受講されました。

 

第1講義「温熱環境の改善と対策-3」、第2講義「温熱・省エネ改修の実践」
南雄三氏/住宅技術評論家

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第1・第2講義は、住宅技術評論家の南雄三氏より、住宅の省エネや計画原論の提案について、南氏の自宅や最近の改修事例も含めて幅広くお話いただきました。
前半では、2020年に義務化される改正省エネ基準がもつ意義と、基準を軸にした時に断熱・省エネルギー・パッシブやゼロエネなどが、どのような位置付けとなるのかなど、軽妙な語り口で分かりやすく解説していただきました。
後半では、実際に南氏が監修したリフォーム事例を用いて、断熱性と快適性の実際や温熱改修時にポイントとなる部分についてお話いただきました。

 

第3講義「温熱環境の改善と対策-1」、第4講義「温熱環境の改善と対策-2」
辻充孝氏/岐阜県立森林文化アカデミー准教授

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第3・第4講義は、岐阜県立森林文化アカデミー准教授の辻充孝氏より、住宅の温熱環境を数値によって把握できるようになるための診断手法についてお話いただきました。

前半は、外皮平均熱貫流率UA値と熱損失係数Q値について、後半は、外皮平均日射熱取得率ηA値と夏期日射取得係数μ値について、基本的な知識から計算手法まで詳細に解説していただきました。
また、断熱気密を検討する際に重要となる防露措置について、結露現象の基礎知識や防露判定のための計算手法についても合わせてお話しいただきました。本講義では、講義内容の理解をより深めるために宿題が出されました。提出者には外皮や日射・防露の検討が簡単にできる辻氏作成の温熱計算ソフトが配布されます。

以上で第5回の4つの講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

 

次回は、防火・設備・高齢者対応について実践的な講義が行われます。
いずれも設計時に欠かすことのできない貴重な知識を得る場となりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

(関東事務局 小柳)