投稿日:2014年08月09日

住宅医スクール2014 大阪 第2回のご報告


7月19日(土)、住宅医スクール2014大阪 第2回 が開催されました。

第2回目は「構造に関する法規、基準関連」、「構造的不具合の原因と対策①②」、という3つの概要講義、および特別講義として篠田望一級建築士事務所・篠田望氏に「イタリア建築改修と保存の精神」
というタイトルでお話をいただきました。講義の後には懇親会が開催され、意見を行う楽しい場となりました。

昨年度からの継続受講生や修了生も合わせて、33名が参加しました。
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第1講義 「構造に関する法規、基準関連」
河本和義/TE-DOC主宰

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第1講義は、TE-DOCの河本氏より、「実務者から見る構造基準」と題して、構造に関する法規・基準について講義が行われました。
構造における建築基準法・品確法・住宅性能表示・一般診断法や精密診断法の基準・計算ルート等について解説いただきました。
改修時、構造分野は大変重要な要素であり、疑問点も多い所。今の基準がどうなっているのか。法律や基準を知る良い機会となりました。


第2講義 「構造的不具合の原因と対策①」
小原勝彦氏/岐阜県立森林文化アカデミー
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第2講義は、木構造で著名な小原氏より、「地盤・基礎・軸組の調査診断」と題して、既存住宅の耐震診断方法や構造的不具合の事例紹介とその対策方法を語っていただきました。
詳細調査において構造診断はその後の改修計画を大きく左右する大切な調査。地盤や柱・床の傾斜、クラックの調査方法やその目的・基準等、構造を検討する上で重要なお話ばかりでした。


第3講義 「構造的不具合の原因と対策②」
河本和義/TE-DOC主宰+豊田保之氏/トヨダヤスシ建築設計事務所代表

第3講義は、河本氏と豊田氏の共同講義。
豊田氏が実務の中で疑問に思う事を、河本氏に投げかけ、質問します。
改修時は、現在の基準に合わないことが多くあり、疑問や質問がたくさんでてきます。
改修時における基礎と柱の緊結方法や断面欠損の補修方法と実務に沿ったQ&A方式で大変分かりやすい講義でした。

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第4講義 「住宅改修事例を語る-① ~イタリア建築改修と保存の精神~」
篠田望氏/篠田望一級建築士事務所
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第4講義は、篠田望一級建築士事務所の篠田望氏より「イタリア建築改修と保存の精神」というタイトルでお話をいただきました。
古い物を大切にして長く使う習慣のあるイタリア。週末には家族で掃除を行い、掃除の延長で壁を塗り変えたりするそうです。
住まいを常に奇麗に保つという精神は、住まいを永く使う精神にも繋がる事と感じる大変有意義な講義となりました。

講義の後には、懇親会を開催し保存の精神、日本の文化について深い御話に盛り上がりました。
単発の受講も可能ですので、ご希望の際はお気軽に事務局までご連絡下さい。
(大阪事務局 佐治)

投稿日:2014年08月08日

住宅医スクール2014 浜松 第2回のご報告


7月31日(木)、住宅医スクール2014 浜松 第2回が開催されました。

今回は、構造をテーマに「構造に関する法規、基準関連」、「構造的不具合の原因と対策①」、「構造的不具合の原因と対策②」、「住宅改修事例を語る-②」という4つの講義が行われ、32名が受講されました。

 

第1講義「構造に関する法規、基準関連」
第2講義「構造的不具合の原因と対策①」
小原勝彦氏/岐阜県立森林文化アカデミー 准教授

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第1講義は、岐阜県立森林文化アカデミーの小原勝彦氏により、耐震基準の変遷、地盤、基礎、構造材の不具合についての講義が行われました。法令にのっとった不具合の程度を部位別に解説していただきました。

図2図3

第2講義では、地盤、基礎、構造材について、調査実例をもとに調査診断方法、常時微動測定による推定項目等の実例が紹介され、受講者からも積極的な質問が飛び交いました。

 

第3講義 構造的不具合の原因と対策②
清水利至氏/清水建築設計室代表
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第3講義は、建築士の清水利至氏により、活動拠点の静岡県で数多く行われている耐震診断の調査実務についてお話いただきました。
基礎、筋違い、構造躯体等の調査実例をもとに、具体的な調査方法、必要図面、費用、お施主様への提案手法と心遣いまで、実際の体験談を交えての実践に生かせる講義でした。

 

第4講義 住宅改修事例を語る-②
落合俊也氏/㈱森林・環境建築研究所代表

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第4講義は、㈱森林・環境建築研究所代表の落合俊也氏より、
杉坂建築事務所60年の改修列伝と題し、様々な改修実例をご紹介下さいました。
合わせ梁工法、リフトアップ改修、屋上緑化、マンションリフォーム等、合理化を目指した結果や、失敗例まで交えての大変貴重な講義でした。

以上で、講義は終了し、その後の懇親会において、下記写真の通り、講師陣と受講生の間で親睦を深めました。
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懇親会では講義では語られない実情や費用の話、改修した物件のその後と現状まで、より深いお話を聞くことが出来ました。

2回の講義を終え、より今後の講義が楽しみでもあります。今後ともよろしくお願い致します。

(浜松受講生 大木)

投稿日:2014年08月05日

住宅医スクール2014 東京 第3回のご報告


7月31日(木)、住宅医スクール2014東京・第3回が開催されました。

今回は木造建築の耐久性をテーマに、「木材の劣化と対策①」「木造建築物の耐久性能と維持管理方法①」「木造建築物の耐久性能と維持管理方法②」「住宅改修事例を語る-②」の4講義が行われ、34名が受講されました。

第1講義「木材の劣化と対策①~木材の劣化と診断」

矢田茂樹 氏/横浜国立大学名誉教授

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第1講義は、横浜国立大学名誉教授の矢田茂樹氏により、木材の劣化要因や劣化診断法についてお話いただきました。

木材が何によってどのように劣化するのか、木造建築の劣化を防ぐためのポイントや現況調査手法など、これまでの調査研究の過程で得られた知見を、豊富な実例サンプルによって具体的に分かり易く解説していただきました。講義当日朝に採取された生きたシロアリが廻覧されるなど、正に生きた知識を得られる講義となりました。

 

第2講義「木造建築物の耐久性能と維持管理方法①~木造建築物の劣化、診断、補修の基礎」

第3講義「木造建築物の耐久性能と維持管理方法②~木造住宅劣化事例Q&A」

中島正夫 氏/関東学院大学 建築・環境学部教授

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第2講義・第3講義は連続して、関東学院大学 建築・環境学部教授の中島正夫氏(住宅医協会 代表理事)により、木造建築物の耐久性や維持管理法について、様々な切り口から幅広くお話いただきました。

第2講義では、木造建築物の劣化の基礎知識として、蟻害・腐朽の実態調査結果や薬剤処理と構造性能の関係、接合金物や集成材の耐久性について講義が行われました。

第3講義前半では、診断や補強の基礎知識として、維持保全計画のあり方や手順、木材の割れや蟻害・腐朽など劣化事象別の診断方法、集成材の劣化・干割れや剥離による強度低下の検証結果と補修方法について、講義が行われました。

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第3講義後半は、中島正夫氏と小野育代建築設計事務所の小野雅之氏(住宅医スクール修了生)の2者により、Q&A形式で木造住宅劣化事例が紹介されました。小野氏が参加した木造住宅劣化解体調査(国土技術政策総合研究所)で見られた様々な劣化事象について、疑問に思ったことなどを中島氏に問いかけ意見を伺うという趣向でしたが、調査時に設計者が遭遇した疑問点を受講者の方々に追体験していただくような講義となりました。

 

第4講義「住宅改修事例を語る-②~既存住宅の耐震改修実践事例」

保坂貴司 氏/一般社団法人 耐震研究会 代表理事

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第4講義は、一般社団法人 耐震研究会 代表理事の保坂貴司氏により、木造住宅の耐震改修を行う上で設計者が留意・確認するべきポイントなどを、実例紹介を交えてお話いただきました。地形を過去の地名から読み解く手法や機械まかせにしない地盤調査手法の意義、金物補強の実例紹介など、耐震設計を考える時に役立つ知識が満載の講義となりました。

以上で第3回の4講義は終了し、その後懇親会も開催されました。

 

木造建築の劣化・耐久性に関する講義は、住宅医として調査・診断をしていく中でとても重要な知識を得る場ですので、盛り沢山で熱の入った講義になったと思います。9月の講義も木材の生物劣化や構造的不具合が主なテーマとなりますので、引き続き多くの貴重な知識を吸収していただけたら幸いです。

(関東事務局 小柳)