投稿日:2014年07月15日

【お知らせ】カリキュラム変更のお知らせ(10/2 東京スクール)


事務局より、カリキュラム変更のお知らせです。

東京スクール第5回10/2(木)の中で、順番を変更させていただきます。

第1講義温熱環境の改善と対策①→第3講義へ

第2講義温熱環境の改善と対策②→第4講義へ

第3講義温熱環境の改善と対策③→第1講義へ

第4講義温熱・省エネ改修の実践→第2講義へ

となります。

なお、順番の変更により必須講義が第4講義時間になりますのでご注意ください。

詳細は下記カリキュラムを御覧ください。

ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願いします。

 

WEB用

投稿日:2014年07月10日

住宅医コラム 意見交換2014-43


「家を見守る」ということ~換気扇のメンテナンス

 三澤文子(MSD)

 

住宅医協会の本部事務局のある大阪市福島区福島2丁目で、少し前に火事がありました。豆腐屋さんの火事だったのですが、原因は換気扇のダクトから出火したとのこと。毎日毎日、油揚げや厚揚げなどを揚げている商売なので、長年の油が、ダクト内に溜まり、何かの拍子に発火したのではないか、ということらしいのです。

その火事を目の当たりにした散髪屋のご主人Kさんは、「うちの台所の換気扇のダクトは大丈夫かいな。改修してから一度も中身を見たことあらへんし。」とかなり心配そうです。ちなみに、この散髪屋さんは、30年以上前に三澤康彦氏が改修しています。

写真1

 

時を同じくして、13年前に新築したH邸でも、換気扇の相談がありました。

準防火地域で延焼の恐れのある壁に付く換気扇であるため、防火ダンパ―付きの壁付けプロペラファン式の換気扇を選択していました。当時は、なるべく掃除がしやすいようにとこの形式をお勧めしていたのですが、防火ダンパーがあるため、その部分の掃除が出来ず、こんな状態になってしまったとのこと。

写真2

掃除をする方法を考えるより、新しい換気扇に付け替えることを、まずはお勧めしたのですが、今後は掃除の仕方も、お教えしなければなりません。換気扇の掃除を怠った場合、換気性能は半減するといった研究結果もありますので。

とにかく、プロペラファン式でもシロッコファン式でも、分解して掃除がしやすくなっている器具がありますので、「換気扇掃除は、お父さんのお仕事と決めて毎年実行してください。」と言いたいところです。

実際は「年に一度、ダスキンさんにでもお願いしたらいかがでしょうか。」といったアドバイスをした次第です。

 

換気扇メンテナンスは侮れません。温熱環境や空気環境を考える上でも、換気方式からしっかり見直さなければならないようです。

投稿日:2014年07月10日

事例紹介2014-38 奈良県今井町


奈良県今井町の詳細調査 MSD 日野弘一

 

調査の概要

■所在地:奈良県橿原市

■調査日時:2014617

■構造規模:木造二階建(一部地階有り)、長屋の内二戸

■建物面積:約320

■築年数:築100年以上、詳細は不明

 

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重要伝統的建造物群保存地区である今井町。  この伝統的な街並みの中に建つ七戸続きの長屋の内、隣り合う二戸の建物が調査対象になります。明治時代に建てられたと推定され、築100年以上が経過していると思われます。七戸続きの長屋の真ん中は現在駐車場になっています。今回の調査は二戸まとめての調査になりますので、北棟と南棟で分担して作業を進めていきます。

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今回、改修工事を計画するにあたり建物の詳細調査を行う運びになりました。住宅医スクールの修了生の方、受講生の方、また関西学院大学、関西大学の学生に参加していただき、合計20名で調査を行いました。

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今回は建物の常時微動測定を測定するために森林文化アカデミーから小原先生に来ていただきました。速報ではこの建物はやや硬めの建物であることがわかりました。また長屋の建物はみんなほとんど同じ振動をしていることなど、新しい知識も頂きました。地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験を行いました。

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北棟は居住用として使用されておらず、建物はほとんどスケルトンの状態でした。小屋裏に潜って調査…といういつもの調子ではなく、床から直接構造体の確認をすることができました。

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もともと環濠集落という事もあり、建物の道路側には昔の水路があります。北棟は地下が当時のまま残されていたため、地階から水路水路に直接つながっていました。ちなみに水路は道路の下に埋められており、地上からはグレーチングで塞がれています。

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ただ、水路が直接つながっているという事もあり、その周辺は木材の含水率が高くなっていました。材の足元が白く変色しているものや、腐ってしまっている材も多々確認されました。

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昼食はお弁当を買ってきてみんなで頂きました。今回は調査の依頼者さんのご厚意で、調査建物の駐車場を挟んだ建物で昼食がとれるように場所を用意していただいていました。今回は初めて調査に参加してくれた方が多かったため、まずはそれぞれ自己紹介をしました。またいつもの通り調査の進捗具合の確認を行いました。

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南棟はスケルトンの状態ではありませんが、最近は居住用には使ってらず物置として使用されている状況です。

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開口部の幅、段差などを調べるバリアフリー調査、室内・室外の劣化状況を記録していく劣化調査など、診断レポートを作成するための情報を手分けして集めていきます。

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こちらの建物も北側と同じように地下があったと思われますが、埋め立てられていて一階の床をめくると土間コンクリートが確認されました。小屋裏は点検口から入り込み、全体的に調査をすることができました。

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二戸分の調査という事もあり、作業量が多くなってしまいましたが、夕方には無事調査を終えることができました。初めての方も多かったですが、指導員の方と協力をしながらてきぱきと作業をしていただけました。

これから約一か月かけて報告書を作成していきます。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

MSD 日野